*読書記録*

読書記録、日々徒然。映画&ゲームもあります。
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西尾維新【業物語】
業物語 (講談社BOX)
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 キスショットがどうしてヴァンパイアになったか、と、火憐の修行と、翼の旅の話。

 で、どの話も忍が絡んでくるのだが。
 「業(わざ)」というより「業(ごう)」だと思うのだがね。
 
 一つの願いのために、何もかもを消失させた姫のそれは自分自身に妥協が出来ないという業なのだと思う。
 で、相容れないから、アヤカシにつけこまれる。
 まぁ、それを愚かだとは言わないけれど、優しくはない。とういか、美しさと優しさは、実際には相容れないものなのだと思った。

 火憐は、自分というワザを磨くために山にいくのだけど…。
 相変わらず、お気楽で暦の苦労が思いやるのである。
 でも、この子は芯が揺るがなくてすごいな。愚かだけど、決して考えることをあきらめない。
 歪んだ人間が多いシリーズの中で、この真っ直ぐさはまぶしいぐらいだ。

 そして、忍野に旅の話を語る翼。
 って、彼女も人間離れしてきてるのですけど。まさに業火にやかれてる感じなのだが。
 それも、好きな男とその彼女のために、って業が深すぎる。
 彼女は、斜めになってる欲張りなのだろう。

 うん。
 今回も面白かった。


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* by * 20:34 * ファンタジー * comments(0) * trackbacks(0) *
西尾維新【愚物語】
愚物語 (講談社BOX)
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 <物語>シリーズ。
 
 キャラのなかで愚か者筆頭の老倉育と、駿河、月火、それぞれのエピソード。

 相変わらず見事な歪みっぷりの育なのである。
 でも、ここまで歪んでしまったのは、暦に原因がないわけじゃない。彼のなんでも受け入れてしまう、優しさとも強さとも弱さともとれるそれが、育を歪ませている。というのを、彼女が実はきちんと自覚しているのが、切ない。
 ここまでくると、本当は暦のことが好きなのに、っていうような単純な話じゃなくなっている。
 でもって、たかが17,8歳の娘に、その複雑さ歪みを背負わせるむごさ。
 愚かというか、むごい話だよね。
 彼女が、暦のことが好きだと、自分を誤魔化すことが、欺くことができたらもっと楽に生きられるのに。
 にしても、彼女が転校していった先、というのが一番のオチになっているのがすごい。
 うん。新しい土地の中で、言語は思想に直結しているから、方言にまみれていっていつか楽になれたら、つか、きっとなれるだろうと願う。

 で、懸命に愚かであろうとする駿河。
 母の残した言葉を扇とたどっていくのだけど、扇の腹黒っぷりがひどい。で、暦だとするっと誘導されてしまうのだけど、意外と誘導されない駿河の賢しさ。
 実際、駿河は賢い。
 が、その表現の術を知らない。術を知らないことが、彼女の場合は愚かなのだ。
 とはいえ、彼女はこのままそういう狡い術を知らないまま、大人になっていくのだろう。

 そして、育と対極にいる愚かさの月火。
 月火の愚かさというか、単純さは、プラチナむかつきますww
 彼女の場合、それが他者に影響をあたえてしまうのが困る。撫子も月火との接触がなければ、教室でブチ切れるってこともなかっただろう。まぁ、結果的にはそれが撫子が撫子自身を得る、きっかけになったのだけれど。
 うむ。
 月火は、液体絆創膏なのか?
 傷に滅茶苦茶しみるけど、ちゃんと治してくれる、そういう存在なのだろうか。
 そう思うと、あの滅茶苦茶っぷりも仕方ないかと思えるのである。

 でも、結局はそういう愚か者に囲まれて、暦くんが苦労するんだよね。








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* by * 20:55 * ファンタジー * comments(0) * trackbacks(0) *
成田良悟【折原臨也と、夕焼けを】
折原臨也と、夕焼けを (電撃文庫)
成田良悟 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015-07-10)売り上げランキング: 14,140


 本編以降の臨也の話。
 
 静雄との死闘のあと、体はぼろぼろになったが作者曰く「池袋という呪縛から解き放たれた」臨也がリハビリと称してやりたい放題やってる。
 とはいえ、車椅子であるという設定が心憎い。

 呪縛から解き放たれたとはいえ、肉体は縛られている。だからこそ、彼は人を使う。
 池袋では、<情報>を使っていたけれど、ここでは明確に<人>を使っている。そして<人>は、誘蛾灯の誘惑に抗えないように臨也のもとに集まってしまう。

 結局のところ、臨也の魅力とは何なのか、という点を追及しようとして、別次元に飛ばされた。そういう物語なのだと思う。
 池袋の面々が臨也について語ってる幕間が、味わい深かった。
 うん。ドタチンが一番、本質がわかっているよね。

 ともあれ、人の中にある破壊衝動というか、破滅を求める心というか、落日を愛でる哀惜を、きれいに束ねてしまう臨也は歪み切っているけれど、確かに人間を愛しているのだろう。
 
 やっぱり、親の顔が見てみたいよww





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* by * 20:22 * ファンタジー * comments(0) * trackbacks(0) *
成田良悟【デュラララ!! 外伝!?】
デュラララ!! 外伝!? (電撃文庫)
成田良悟 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014-08-09)売り上げランキング: 40,837


 デュララの外伝。
 
 鍋したり、ニコニコしたり、成人式だったり、盛りだくさん。
 でもって、結局はセルティを新羅の惚気に行きつくのである。

 ホント、歪んだ愛の物語だよww

 とはいえ、透けて見えてくるのは、作者のこの作品への愛情だ。
 作者が自分の作品を愛しているのは当然といえはそうなのだろうけど、成田氏はそのあたりがものすごく素直なのだと感じる。だからこそ、セルティ&新羅のばかっぷるに行き着くのだろう。
 そして、一連のメディアミックスに対しても、それらを素直に恩恵を受け止めているのだろうなと…。

 恩恵を素直に受け止めるって、結構難しいことだと思うよ。
 
 つーことで、なぜか成田氏の度量の大きさに感銘を受けた外伝なのであった。
 うん。
 面白かった。









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* by * 21:04 * ファンタジー * comments(0) * trackbacks(0) *
西尾維新【終物語(下)】
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 <物語>シリーズは、やはり暦の自我の物語であった。
 と、終わってから思い返せば、いたるところにそういうフラグというか、象徴はあったと思う。
 つか、そもそも高校生が自我を得るだけの物語なら、ここまで膨大な量にならなくてもよかろうと思うのだが、暦くんが壮大に自我をなくしていたのだから致し方あるまい。

 なくしていたというか、閉じ込めていたというべきか。
 
 過去のトラウマによって、幾重にも幾重にも包まれてしまったその薄紙を一枚一枚ヒロインたちがはがしていったということだろう。
 けれど最後の一枚を切り裂いたのは、忍野メメだった。
 「人は勝手に助かるだけ」と、メメはうそぶくけれど、助けてほしいという意思がないものには手を差し出せない。これだけの量の物語をかけて、暦は自分のために自分の手を差し出すことをようやく覚えたのだろう。

 個性が大事なんぞとよく言われているが、個性と自我は違う。
 そしてそれに気づいていない人がどれだけ多いことか。
 そんな目くらましを打破する暦の自我回復物語であった。





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* by * 21:15 * ファンタジー * comments(0) * trackbacks(0) *
成田良悟【デュラララ!!×13】


 歪んだ愛の結末。

 静雄と臨也の友達というだけで、充分変な人だったが、新羅の歪みこそがすべての元凶で結末でもある。という、多分おとぎ話の発祥は、こういう事柄だったのだろうなと思った。
 うん。
 物語は、愛というか、自分が他者とは違う存在であると気づくものなのだろう。

 だからこそ、静雄と臨也は戦い、帝人と正臣は対峙し、杏里は奔走する。
 拒絶することも、惹かれることも、相手が自分とは違うというただその一点から始まるのだ。

 なんだかんだと、皆、素直だったよね。
 格好つけて歪んであろうとしていたかもしれない。特に高校生たちは。そして、彼らは素直な自分たちで、そのままでいられる場所を自分の力でつかみ取ったのだろう。
 
 新羅が命をかけてセルティをつかみ取ったように。

 やっぱり、愛は偉大なのである。







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* by * 20:55 * ファンタジー * comments(0) * trackbacks(0) *
西尾維新【終物語 中 】
終物語 中 (講談社BOX)
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西尾 維新 講談社 売り上げランキング: 1


 忍が、キスショットであった頃、唯一の眷属であった男の話。
 
 相変わらず扇がキモイんだが、いい加減気づけよ、暦と思う。
 結局、男ってアホなんだねぇって思うのである。女の子で、しかもちょっと可愛いと判断を誤る。
 まぁ、そのあたりの普通っぷりが物語シリーズを、形成しているといって過言はないと思うのだがね。

 愛と憎しみは紙一重というけれど、それを行動にするのは実際のところあまりないんじゃないかな。
 で、男はそれをしたわけだ。

 結構、滅入る結末だったんだけど、すっきりとしたのは、男がよーするにしたいことをし尽くしたからなんだろう。
 うん。自分のやりたいことをやりつくすことが出来るのって、すごいことなんだ。
 なので、ちょっとだけ男に尊敬を覚えるのであった。
 ま、暦くんをいぢめるので嫌いだけどねww

 



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* by * 21:10 * ファンタジー * comments(0) * trackbacks(0) *
西尾維新【終物語 上】
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 <物語>シリーズの最終章のはじまり。

 阿良々木暦がなぜ劣等性になったか。「友達は人間強度を下げる」などというようになったか、その理由と結末の話。
 暦は、結局のところ普通の人間なのだ。
 あんなことがあったら、人間不信になるだろうし、幼い頃のことなんて忘れてしまう。ここに描かれているのは、阿良々木家のある種の健全さなのだろう。
 家族のだれもが、本人も無自覚な、真っ白な健全さ。
 だから暦は、怪異に魅入られてしまった。
 怪異の闇に、多分気づけなかった。

 そのくせ、健全さいう根っ子はゆるぎないので、常にトラブルに飛び込んでいってしまうのだろう。
 
 だから、扇の悪意に気づかない?
 暦視点だと、扇の誘導尋問なような悪意に全く気づいてないようで、そりゃ、翼じゃなくても危機感をおぼえるだろう。
 つか、扇が黒すぎる。
 
 暦が気づかないのは、その度量の広さゆえなのか、それとも単に「女の子」だから、なのか。って後者っぽいから、結構むかってしますよww








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* by * 22:02 * ファンタジー * comments(0) * trackbacks(0) *
成田良悟【デュラララ!!×12 】
デュラララ!!×12 (電撃文庫)
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 物語は大詰めに。

 新羅の危機に自我を失っていくセルティが怖いというか、切ない。
 でもって、最大の危機に結局のところ彼女のあるべき姿、多分新羅が一番望まない姿になっていくというか、帰っていくのが悲しい。
 が、彼女たちは美しい。

 反して、静雄VS臨也は…。
 
 適当な言葉をつなげて、人を翻弄して自分を誤魔化し続けていた臨也が初めて心根を吐露してるように思えるんだけど、でもそれも本当に本音であるとも思えない。
 が、臨也の歪みの半端なさはわかる。
 
 ねじ曲がりすぎて、一見まっすぐに見えてしまうほどの歪み。
 よくそれを抱いたままで、まっとうそうなふりして生きてこられたよと思う。

 うん、やっぱりセルティより、静雄より、なにより化け物なのは臨也なのだろう。
 とはいえ、臨也によってゆがめられてしまった竜ヶ崎くんが、このままですむわけないので、やっぱ、ラスボスは彼なんすかね。
 
 あー、なんかこれのテーマって「歪み」なんじゃないかって気がしてきた。
 皆、本来あるべきところから、踏み外してるわけじゃなくて、そのあり方がちょっと歪んだだけである。
 その歪みが集まった結果は、って話のように思えたきたよ。

 歪んでねじれて、あとはちぎれるしか、それしかないのかな。






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* by * 22:05 * ファンタジー * comments(0) * trackbacks(0) *
成田良悟【バッカーノ! 1931-Winter the time of the oasis】
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 フライング・プッシーフット号の事件の裏側でおこっていたこご。

 相変わらず斜め上のキャラてんこ盛りですごいなぁと思う。
 一体、どうやったらこんなキャラばっかり創造できるんだ、成田センセ。
 その、斜めで、歪んで、ねじまった人々のなかで、ネイダーの純情が泣ける。
 が、泣けるということは、結局は彼が無力だからだ。彼に反して、幼馴染の処女はなんだかんとたくましく生きているではないか。
 とはいえ、少女の心のよりどころがネイダーであることが、また哀れを誘うのだが。

 うん。
 今回の話は<哀れを誘う>ものだった。
 皆、個々に自分はどう生きるべきか、とか、自分のいるべき場所を探して、漂いながら振り回されながら、それでも懸命にあがいている。

 きっと、それは普通に<生きる>ことなのだろう。
 生きることは、足掻くことで、不死者というとりあえず生きることはできる人々を描くことで、生に対して足掻くことを描いているじゃないかと、唐突に思った。

 



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* by * 22:06 * ファンタジー * comments(0) * trackbacks(0) *
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