*読書記録*

読書記録、日々徒然。映画&ゲームもあります。
あたりまえですが、無断転載禁止ですよ。
と、コミュニケーションの取れないコメント&宣伝目的のトラクバック&ステマは内容問わず削除させていただきますm(__)m
Copyright (C) 2000-2018 檀 All rights reserved.
<< 篠田真由美【すべてのものをひとつの夜が待つ】 * TOP * 岩佐まもる【コードギアス反逆のルルーシュ STAGE1 SHADOW】 >>
ジャック・ケッチャム【閉店時間】
閉店時間 (扶桑社ミステリー ケ 6-9) (扶桑社ミステリー ケ 6-9)
ジャック・ケッチャム 扶桑社 売り上げランキング: 64173


 「隣の家の少女」「地下室の箱」のジャック・ケッチャムの短編集。

 *閉店時間
 *ヒッチハイク
 *雑草
 *川を渡って

 の4編が収録されている。帯には「暴走する嗜虐、非情のリリシズム。鬼才の精髄、ここに極まれり」とあって、もうこれ以上の言葉は必要ではないんじゃないかと思う。
 描かれているのは、暴力。
 それも、容赦ない、非情な、それなのに単純な暴力だ。

 解説にもあるが、これが2001年の911テロの後に書かれた意味の重さをいやおうなしに感じる。
 人は、暴力の連鎖から逃げることは出来ないのだろうか。
 愛だって、振り切れてしまえば、それは暴力という形を見せる。また、憎しみも、境界を越えればたやすく他者を傷つける。そして、愛も憎しみも、そういう感情もなく、ボーダーを軽々と飛んでしまう人だっている。
 「雑草」の怖さは、これにつきる。
 ボーダーを越えるということは、そんなにたやすいことなのか? その危険は、他者のものではなく、自分の中にもあるものなのかと。
 
 「閉店時間」で、すぐ側にある危機を描き、「ヒッチハイク」で自己の平安の危うさを描き、「雑草」で自分の中の危険に警鐘を鳴らしている。
 平和に、安らかに生きていたいというささやかな願いは、悲しいぐらいもろい。それが、本当に悲しい。

 ケッチャムの作品は、暴力的であることは確かだ。
 けれど、「川を渡って」のように、悲劇的な結末の中に一縷の望みがある。それは、暗闇の中の小さな光のようだ。
 光を見たいから、多分、ケッチャムを読むのだとこの短編集でわかった。





JUGEMテーマ:読書


* by * 21:05 * ミステリー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
スポンサーサイト
* by スポンサードリンク * 21:05 * - * - * - *









http://m-books.jugem.jp/trackback/1259
***
Google




芭蕉を偲びて ←いちおしです。
friends
**Ciel Bleu**
最強読書サイトです。

にほんブログ村 本ブログへ



Search
Material by web*citron
* TOP *
New Entry
Recent Trackback
Recent Comment
Link
Category
Archive
Calendar
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>
Profile
Others

* TOP *