*読書記録*

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たらいまわし本のTB企画第38回 「何か面白い本ない?」という無謀な問いかけに答える


 本のたらいまわし企画「たら本」
 今回の主催は、<りつこの読書メモ>のりつこさんです。

本好きの人なら一度は言われたことがあるのではないでしょうか、このセリフ。こんなことを言われても、その人がどんな本を好むのかも、今までどういう本を読んできたのかも、何を面白と思うのかもわからなければ、答えようがありません。それでもこう聞かれたら、何が何でも面白いと言わせる本を紹介したい!この挑戦を受けて立ちたい!と思いませんか?

普段本を読まないあの人でも、「登場人物の名前がなかなか覚えられなくて…」と言っているあの人でも、「携帯があれば本なんかいらない」と言っているあの人でも、寝食忘れて読んでしまうぐらい面白い本。本の世界から離れたくない、読み終わりたくないと思うくらいの面白い本。あなたにはそんな本がありませんか?

というわけで今回のテーマはこれです。「何か面白い本ない?」。


 ははは、むしろこれには痛い思い出が。
 中高の頃、渡辺淳一、吉行淳之介、司馬遼太郎、五木寛之、を愛読していたエロい(ww)私。で、とーってもエロいの読んでる、もしくは読み終わった時に限って、友人が「面白い本ない」といってくる。…つい、読み終わったのをそのまま貸して、がっつり引かれました。アイタタ。
 でも、やっぱり「面白い本ない?」と聞かれたら、自分にとって面白い本を紹介しちゃいますよね。その人の好みじゃ絶対ないぞ、と思ってても。
 だから、以下は「面白いから読んでみて」というより、「これはすごい面白いのになんだか評価されてない気がする」って感じの本です。
 ちなみに、私の芥川龍之介のベストは「六の宮の姫君」で村上春樹のベストは「土の中の彼女の小さな犬」です。多分、これで私のピントのはずしっぷりがわかっていただけるかと…ww



蒼穹のかなたへ〈上〉 (文春文庫)
ロバート ゴダード Robert Goddard 加地 美知子 文藝春秋 (1997/08)売り上げランキング: 194717
 
蒼穹のかなたへ〈下〉 (文春文庫)
ロバート ゴダード Robert Goddard 加地 美知子 文藝春秋 (1997/08)売り上げランキング: 195061


 ロバート・ゴダードの「蒼穹の彼方に」
 これはでも、このミスのベストにはいってたはず。で、読み終わって本を閉じて、帯が目にはいったら、打ちのめされるぐらいズンと来ますよ、と強力プッシュし続けてるんですけど、どうも反応がいまいち。
 多分、主人公がダメオヤジだからなんでしょうね。
 私は、オヤジ大好きなので、このだめだめっぷりがむしろ愛しいんですが。それに、だめだめでも、自分の信念のためにぼろぼろになって動き続けるんですよ。かっちょいいです。
 悪役がね、また格好よくて…。


12月の扉〈上〉
12月の扉〈上〉
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12月の扉〈下〉
12月の扉〈下〉
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細美 遥子 ディーン・R・クーンツ 東京創元社 (1989/03)売り上げランキング: 369639


 ディーン・クーンツ「十二月の扉」
 拙作のサイトの名前にいただいたクーンツのSFホラー。
 アメリカじゃあ、キングと並び称されるクーンツなんですが、日本の人気はいまいち。そうこうしてたら、超訳とかに翻訳権奪われて、クーンツファンは長きにわたって涙を飲んできました。
 が、どうやら、超訳は手を引いた模様。めでたい。
 クーンツの魅力はなんといっても「人は変われる」「明日は絶対やってくる」という絶対ポジティブ。十二月の扉は、初期作品なのでその色合いが薄いといえば薄いけど、やっぱりポジティブです。
 読み出したら、止まらないこと請け合いです。


花神〈上〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎 新潮社 (1976/08)売り上げランキング: 23698
  
花神 (下巻) (新潮文庫)
司馬 遼太郎 新潮社 (1976/08)売り上げランキング: 38555


 司馬遼太郎「花神」
 明治維新を舞台に、陸軍大臣になった大村益次郎の生涯を描いています。大河ドラマにもなった。
 つか、大河みてはまった。
 この大村益次郎が、江戸末期〜明治の人とは思えないほど合理性の人。晩酌の肴は、年中豆腐。別に豆腐が好きだったからではなく、豆腐は栄養価が高いけれど、安価だからと、しれっと語る。また、「物事を承諾するには理由がいらないが、拒絶するには理由がいる」と、理由があげられない(この理由も彼の合理性にそったものなのだけど)ものは断らない。断る時は、1ミリの隙もないような理論でくる。
 ま、人には感情があるから、この合理性ばかりを押し付けられるとしんどいかなと思います。特に、明治維新の頃って誰もがヒロイズムに酔っていたような感じだから、とんでもなく異質だったんだろう。
 でもこの合理性で物事が進んでいけば結局は楽だし、早くできる。なんだか最後の方は憧れまで感じてました。
 ともあれ、大村益次郎の話だけでは司馬遼太郎氏、地味だと思ったのか、維新志士たちの豪華ラインナップが楽しめるのも嬉しい。


たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)
ジェイムズ,ジュニア ティプトリー 浅倉 久志 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 早川書房 (1987/10)売り上げランキング: 20514


 J・ティプトリー・JR「たったひとつの冴えたやりかた」
 SFの古典といわれる名作。
 短編集なので、ストーリーははしょります。
 もう、涙なしに読めないです。人の強さと愛が信じられる、そういうものに満たされる一作。
 彼女の長編「輝くもの天より墜ち」が、最近出版されてます。これも、胸が熱くなる名作。


警察署長〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
スチュアート ウッズ 真野 明裕 早川書房 (1987/03)売り上げランキング: 31897
  
警察署長〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)
スチュアート ウッズ 真野 明裕 早川書房 (1987/03)売り上げランキング: 209615


 最後にスチュアート・ウッズの「警察署長」を。
 アメリカ南部架空の町「デラノ」を舞台に、3代の警察署長40年にわたっての話。
 アメリカでテレビドラマになってます。
 何もなかった場所に、街ができ、人が集まり…。警察組織ができて、保安官が警察署長になる導入から、とにかく引き込まれる。
 軸になるのは、のどかな田舎町でおこる連続殺人事件なのだけど(ただスタンスが長いし、単に行方不明とされてる場合が多いので、住人は自分には関係のないことと感じている)これに、町の移り変わりが上手く溶け合っている。つか、本当の主人公は町なんじゃないだろうかと思えるぐらい。
 人と人、事件と事件が絡み合って……最後は号泣もんでした。
 これはウッズのデビュー作だそうで。この後は、彼は地道に作品だしてます。でもって、どれも面白い。

 昔鈴木光司「リング」が出た頃、読んでこりゃすごいと、周りがあきれるぐらいプッシュしてたら、あれよあれよとあのムーブメントになって……周りに本を薦めて唯一の自慢できる話です。
 おそまつm(__)m
* by * 11:15 * たら本 * comments(8) * trackbacks(2) *
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>菊花さん
「蒼穹の彼方」
オヤジと、悪役ってことなら、絶対お勧めです。
きっと満足していただけるかと思います。
ゴダード、オヤジが主人公なのが多いんですけど、乙女の(ww)琴線に触れる主人公は彼が一番っすよ。
* 檀 * 2007/10/28 8:33 PM *

>「蒼穹の彼方に」
うほほ。実は私もオヤジ好き。
軟弱系ダメ青年は好みではないけれど、イケテナイ親爺は好きなので。極悪の悪役も好きだし。
うふふ、楽しみ。
* 菊花 * 2007/10/15 8:58 PM *

>overQ さん
ホント、営業がダメですよね、クーンツ。
つか、大御所監督に弱すぎ日本人。
キューブリックの「シャイニング」なんて、原作のいいところほとんど出てないのに、監督の名前とJ・ニコルソンで有名になちゃったものね。
>クーンツはこっそり小出しにしてる…なんて勘ぐったりして、楽しんでいます☆
小出しにしてるんでしょうかね。
だったら、いいな。わくわくします。
* 檀 * 2007/10/11 8:42 PM *

クーンツは英語の勉強をする時によく読んだせいもあって、愛着のある作家です。
アメリカでは職業作家としてミラクルな成功をおさめたけど、日本では「営業」に失敗してますよね(泣
インテンシティまで超訳の餌食になってたので、ショックでしたw

キングとの大きなちがいは、映画運かも。
キングは初期からキューブリックですから、全然飛び出しがちがう。
クーンツが「職業作家」「プロの小説職人」というのを全面に押し出して「営業」してる感があるのが、妙に感動を誘います。
キングはわりあい、自分の魂の叫びみたいなものを、作品にこめやすいんですが、
クーンツはこっそり小出しにしてる…なんて勘ぐったりして、楽しんでいます☆
* overQ * 2007/10/08 6:44 PM *

>りつこさん
主催ご苦労様です。

横溝正史、結構エロいですよね。つか、昔の探偵小説ってなんだかんだとエロい。
でも、小学生だと気付かない子は全く気付かずに読んでることないですか。すごいHだと思って、友人にそういって貸したら「どこが?」って言われて、自分だけがHな妄想してたんだろうかと、びびったこともありますww

ゴダード、いいですよぉ。
私はやっぱり「蒼穹の彼方に」が一番好き。あと、トマス・H・クックとか、構成で読ませる作家さんは、やっぱり翻訳本の方がよいように感じます。やっぱり、石造りの家に住んでるせいなんでしょうかねww

と、「リング」口コミ仲間!
怖かったですよね。映画の貞子も怖かったけど、やっぱり小説で受けたファーストインパクトは半端じゃなかった。
…でも鈴木さんはブームにのっかって、お金は手にしたんだろうけど、作家としては…(以下自主規制)
* 檀 * 2007/10/08 10:40 AM *

>kazuouさん
ようこそおいで下さいましたm(__)m

ティプトリーってもっと評価されてもいい作家だと思いますよね。最近、SF本の復刊がさかんになってるみたいなので、この波にのってくれるといいなと願ってます。
* 檀 * 2007/10/08 10:31 AM *

「たら本」にご参加くださって、ありがとうございます!
そうそう。「面白い本教えて」って言われて、イマイチと思われると、なんか怒った感じの反応をされたり気まずくなったりもするんですよね。わははは。

私も小学生の時に横溝正史に夢中になっていて、本好きの友達から「そんなに面白いなら貸して」って言われて、結構エロいシーンが多かったので、「でもこれいやらしいよ。エッチだよ」とやたら前置きをして貸した覚えがあります。

そして「ダメ男にも骨がある」の帯に目が釘付けです…。ゴダードは3作品ぐらいしか読んだことないんですけど、今度読んでみよう〜。
他の作品も読んでみたいものばかりです。うひうひ言いながらメモしてます。

「リング」は私も話題になる前に読んで、ぎょええええ!!!となりました。すごく怖かったですね。
* りつこ * 2007/10/07 9:57 PM *

はじめまして。
「たら本」トラックバックありがとうございました。

ティプトリー「たったひとつの冴えたやりかた」は、僕も大好きな作品です。ティプトリーの作品のなかでは、いちばん綺麗にまとまってて、洗練されている印象がありますね。とにかく「やさしさ」と「せつなさ」の入り交じった表題作のインパクトが強烈でした。
* kazuou * 2007/10/07 3:34 PM *










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[その他]たらいまわし本のTB企画第38回 「何か面白い本ない?」という無謀な問いかけに答える
たらいまわし本のトラックバック企画、略してたら本。今回は私が主催者をつとめさせていただきます。指名してくださったざれこさん、ありがとう!!そしてoverQさん、抽象的なテーマなのにこんなにもぴったり素敵なバナーを作ってくださって、ありがとうございます。
* りつこの読書メモ * 2007/10/07 10:08 PM *
たらいまわし本のTB企画第38回「何か面白い本ない?」という無謀な問い
 本好きの間では有名な(?)「たらいまわし本のTB企画」、略して「たら本」。  第38回になる今回は、「りつこの読書メモ」のりつこさんの主催で、テーマは「『何か面白い本ない?』という無謀な問いかけに答える」です。この
* 奇妙な世界の片隅で * 2007/10/07 3:26 PM *
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