*読書記録*

読書記録、日々徒然。映画&ゲームもあります。
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恩田陸【蜂蜜と遠雷】
蜜蜂と遠雷
蜜蜂と遠雷
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恩田 陸 幻冬舎 (2016-09-23)売り上げランキング: 69


 NHKのドラマ「六番目の小夜子」を見て、原作買った以来の恩田陸ファンである。
 が、「六番目の小夜子」は単行本で買ったけど、あとは文庫本ばっかりで、恩田氏に申し訳ないファンなのである。
 が、しかし、この度めでたく<直木賞>を受賞されたので、単行本を買った。
 (某ネット書店、最初注文したら7〜12日かかるになって、そのあと<キャンセル>って連絡がきた。がその日にそのネット書店みたら24時間発送になっていた。解せん。が、しかし、割引クーポンがあったから注文しなおして買ったんだけどさぁ)

 で、ピアノコンクールを舞台にした、群像劇。
 うん。天才肌の3人が主人公っぽいけど(特にタイトルの所以であろう16歳の天然少年とか)やっぱり群像劇なのだと思う。ゆえに、ちょい薄い。
 広く浅くになった感がいなめない。
 まぁ、それはそれで仕方ないというか、それ以上深くなるともう物語として成立しないと思う。
 そういう意味では、ぎりぎりのバランスで成り立っているとも思うのである。

 で、以前、某ピアニストを探偵役にしたミステリーを<るるぶ>のようだと書いたことがあるけど、まさに対極。
音楽は理屈じゃない感性であると、全力で訴えてくる。
 共感できる部分も多かったけど、それって私がピアノをやってきてるからだからじゃないのかな、っていう不安はある。つまり、一般には不変ではないのかもしれない。
 ともあれ、妙なところで自分自身を振り返る小説だった。

 なんか、続編とかありそうなんだけど…。
 塵くんは、あっさりピアノやめてそうなんだよね。もしくは、夭逝しちゃうとか。
 でもって音楽界で「風間塵以前、以後」なんて区分されてしまったりするのかもしれない。
 そうなりそうな気配で、彼はギフトじゃなくて厄災なんじゃないかなと、私は思った。

 と、練習しなきゃ、って思いましたww
 も、それだけでこれは小説としてものすごいことになってるよね。






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* by * 21:07 * 文学ww邦人 * comments(0) * trackbacks(0) *
大石圭【薔薇の足枷 】
薔薇の足枷 (幻冬舎アウトロー文庫)
大石 圭 幻冬舎 売り上げランキング: 95,912


 教職を失った男は、かつての恋人と再会して…。

 って、相手も男なんだけどね。
 が、大石圭氏なので、その男も細くて女性見たいなんだけどね。
 女性にしろ、男性にしろ、<受け>に対する好みがここまで徹底してるところに、むしろ潔さを感じたよww

 で、お互い世をはかなんでいて…。
 なんだけど、元教員の男のアホというか身勝手というかそういうのが、元教え子の闇が明らかになると際立ってくる。なので、最後の最後にそれはないだろうと思うのである。
 元教員のせいで最後の最後まで、彼は自由になれないのだろう。
 自由になるために人を利用しようとした、その対価としてはあまりにも哀れだと思う。

 …しかし、最近ちょっと、ん、なので大石氏、過渡期なんすかね?






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* by * 22:21 * 文学ww邦人 * comments(0) * trackbacks(0) *
大石圭【赦されたい】
赦されたい (幻冬舎アウトロー文庫)
大石 圭 幻冬舎 (2012-12-06)売り上げランキング: 48,032



 離婚後、娼婦をしていた主人公は、末期ガンになる。ホスピスで死を前に、彼女は赦されたいを願う。

 大石圭なので、でもって娼婦してたって設定なので、彼女が回想するのは短い結婚生活と客とのやりとりなのである。
 まぁ、それはおいといて…。
 普通にストーリー的には、カタルシスがあるべき話だと思うのだけど、なんかそれがないんだよね。
 最後に、…なんだけど、それができすぎていて最後の最後にひねりがあるのかと思ったぐらいだ。

 結局、彼女は最後まで自分の美貌だけが好きで、自分自身は好きじゃなかったんだろうな。
 そして、誰のことも好きじゃなかったんだろう。
 自分がやってきたことを、否定しつつも、彼女はどこまでも自己肯定する。後悔はあっても、反省はない。だから成長もない。

 堕落を防ぐのは知性、って昔誰かがいってたけど、それって本当だなって思ったのである。

 とはいえ、このやるせなさ、反省のなさが、大石圭の魅力だと思うんだ。








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* by * 21:20 * 文学ww邦人 * comments(0) * trackbacks(0) *
三好達治【三好達治詩集】
三好達治詩集 (岩波文庫 緑 82-1)
三好 達治 岩波書店 売り上げランキング: 292635


 岩波の三好達治詩集が、やっぱりベストなのである。

 ずーーーーーーと大事にしてたのに、ダーリンが部屋を片付けた時にどっかにやってしまった。
 仕方ないので、某出版社のを買ってみたんだが、これがなぁ…。
 したら、某の中古で出てて、ゲット。
 
 心の平安もゲットしたよww

 と、やたらもう盲目的に思い入れのある三好達治詩集なのだ。

 韻を踏み、文語調で、耽美と言われている三好達治なんだけど、実際の切り口はすごくクールだと感じる。
 不倫の末一緒なってというすったもんだの頃の「花筐」にしたって、恋におぼれているようでそれを客観的に見ている冷めた目が常にある。まぁ、だから結局彼女とも別れることになっちゃたんだろうなと推察したりするのである。
 つか、どういう状況だろうが溺れきれない、酔いきれない、その強さと弱さが、魅力なんだろうなと。

 





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* by * 10:11 * 文学ww邦人 * comments(0) * trackbacks(0) *
恩田陸【六月の夜と昼のあわいに】
六月の夜と昼のあわいに (朝日文庫)
恩田陸 朝日新聞出版 (2012-09-07)売り上げランキング: 7188


 絵と詩と、恩田陸の短編のコラボ。

 綺麗な短編集の本って感じだけど、中が結構シュールかも。
 と、新聞のインタビューで、恩田陸が<少年ドラマシリーズ>のことを語ってたんだけど、やっぱりな、っていうか、この本全体がそういう感じ。

 なんで、なんか理由のない懐かしさに満ちている。

 「コンパーメント」が芥川の「藪の中」っぽくて面白かったな。
  
 にしても、人生は、そして子供時代って、無意味に理不尽なものなんだよねって思う。
 理不尽に、「仕方ない、そういうもんさ」って思うようになるってことが、大人になることって思ってしまうのは、すごく嫌なんだけど、多分そういうことなんだろうな。






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* by * 22:08 * 文学ww邦人 * comments(0) * trackbacks(0) *
恩田陸【ブラザー・サン シスター・ムーン】
ブラザー・サン シスター・ムーン (河出文庫)
恩田 陸 河出書房新社 (2012-05-08)売り上げランキング: 12825


 高校の同級生3人がそれぞれの大学時代を振り返る話。

 この3人、接点はあるんだけど、話の上では接点がない。
 存在しているけど、していないような、不思議なありようなのだ。

 そして、3人に共通する高校時代の思い出。
 たわいのないような思い出なんだけど、それぞれがそれを理由もないままに、大事にしている。

 人間、生きて行く為に必要な「ささやかだけど大切なこと」があるんだよね。
 
 うん。
 これは、そーいうお話だったのだと思う。
 


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* by * 21:35 * 文学ww邦人 * comments(0) * trackbacks(0) *
大崎善生【ディスカスの飼い方】
ディスカスの飼い方 (幻冬舎文庫)
大崎 善生 幻冬舎 (2011-04-12)売り上げランキング: 96382


 熱帯魚ディスカスの飼育に取りつかれた男の話。
 引っ越しして、初めての繁殖に取り組む時、彼はかつての恋人を思い出すのであった。

 恋人の思い出と、飼育が不思議にシンクロして、ちゃんと恋愛小説として成立してるところがさすが大崎善生なのである。
 ディスカス故に、恋人と別れたのに、結局のところディスカスを通して彼女を感じるというか、ディスカスを介さないと世界とつながれない悲哀…。いや、彼はそれが幸せなのだから悲哀ではないのだろう。

 つまりのところ、命を産み、育てるということは、宇宙的になにかの根源とつながっていることなのかもしれない。
 と、水槽から世界、もしくは深淵が見える気がするのである。

 …このタイトルは完璧だと思うけど、多分セールス的にはあやういんだろうなぁ。




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* by * 20:53 * 文学ww邦人 * comments(0) * trackbacks(0) *
三好達治【三好達治詩集 (現代詩文庫) 】
三好達治詩集 (現代詩文庫)
三好 達治 思潮社 売り上げランキング: 287300


 スクリャービンのポローネーズを弾いてた時に、唐突に「駱駝のこぶにまたがって…こうしてはるばる来た国で俺は何をみてきたのだろう」って、浮かんでしまったので、詩集読もうって思ったら、愛読の岩波文庫が見つからない。
 が、どーーーしてもどーしても読みたかったので、購入。

 が、文庫といいつつ、単行本サイズなんですけど。
 でもって、2段組なんだよね。

 詩の2段組みはいけないと思うんですけどね。

 とはいえ、やっぱ美しいです。
 でもって、切ない。胸が痛い。静謐。

 軍の学校に入ったものの、音楽家と詩人という道を選んだスクリャービンと三好達治。
 なんか通じるものがあるのかもしれん。
 
 って、師匠の妹と不倫してっていう三好達治と、友人の妹と不倫して逃避行しちゃったスクリャービン。
 
 うん、やっぱベクトルが同じなのかもしれない。
 






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* by * 21:10 * 文学ww邦人 * comments(0) * trackbacks(0) *
大石圭【黒百合の雫 】
黒百合の雫 (幻冬舎アウトロー文庫)
大石 圭 幻冬舎 (2011-12-06)売り上げランキング: 10067


 ますます「好きな作家です」と紹介しずらくなっていく大石圭なのであったww
 どうか、このまま背徳の道を突き進んでいってください。

 女同士の恋人たちの別れの夜の話。
 大石圭だけど、今回はグロはなしです。
 でも、絡みが人によってはグロく感じるかもね。

 女同士であるという特異性はあるけど、そこに重きがあるようで、実はない。
 結局のところ、好きあって一緒に暮らしていても自我を変えることができなかった二人の破綻なのだろう。
 
 物語は、二人それぞれの視点で語られる。
 そうやって二人は、自己の空虚を語っているのだとも思った。

 読後が意外なほどさわやかで、ちょっと驚愕。
 大石圭なのに…ww





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* by * 21:08 * 文学ww邦人 * comments(0) * trackbacks(0) *
恩田陸【チョコレートコスモス】
チョコレートコスモス (角川文庫)
恩田 陸 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-06-23)売り上げランキング: 5903


 伝説のプロデューサー芹澤が、新しい舞台のためにオーデションをする。

 作者のあとがきにもありましたが、ほぼ「ガラスの仮面」です。
 特に、芸能界のサラブレッドな、東響子は亜弓さまみたい。
 が、対抗する天才少女飛鳥が、一味違う。
 確かに、常識では考えられない天才っぷりを次々に見せてくれるけど、マヤとは全く違います。

 すごいな、恩田陸。

 「ガラスの仮面」を知っていて、マヤの天才っぷりを見ていても、また別の天才を創造できるってすごいことだと思う。また、亜弓みたいといった東響子だけど、彼女も本質は亜弓とは違う。もっと、地に足がついた、そして、がむしゃらになることをいとわない人で、亜弓とは、自己顕示欲の出方のベクトルが違う。

 ともあれ、「ガラスの仮面」のオーディションシーンのわくわく感を裏切らない。そして、それ以上の芝居の向こう側にあるもの、を見せてくれます。
 
 そう。とても、これ以上ないほど、視覚的なのだ。
 
 シリーズは、3部作になるらしい。
 続きがとにかく楽しみです。






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* by * 21:38 * 文学ww邦人 * comments(0) * trackbacks(0) *
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