*読書記録*

読書記録、日々徒然。映画&ゲームもあります。
あたりまえですが、無断転載禁止ですよ。
と、コミュニケーションの取れないコメント&宣伝目的のトラクバック&ステマは内容問わず削除させていただきますm(__)m
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ロバート・ゴダード【謀略の都】
謀略の都(上) 1919年三部作 1 (講談社文庫)
ロバート・ゴダード 講談社 (2017-01-13)売り上げランキング: 41,025

謀略の都(下) 1919年三部作 1 (講談社文庫)
ロバート・ゴダード 講談社 (2017-01-13)売り上げランキング: 73,340



 第一次世界大戦後、講和条約締結の協議を行っているなか、イギリスの外交官が死亡した。
 事故死といわれたが、彼の息子は真相究明にのりだす。
 
 貴族の次男坊で、もと陸軍パイロットという経歴が生きてます。でもって、ジェイムズ・マクステッドで、マックスと呼ばれてるっていうのも、上手い。
 あと周りのキャラもしぶいです。
 さすが、ゴダード。

 で、死の真相を知る過程で、マックスはドイツの伝説的スパイの存在を知るのだが…。
 この辺から、話は急展開ですよ。
 
 1919年三部作ってなっていたので、続くんだろうと思ってはいたけれど、こういう展開になろうとは。
 とはいえ、こうもっていきたい、っていうのがちょっと無理矢理かなって思わないでもない。
 まぁ、話の本筋かと思っていたことが、実は添え物だったってことはあることではあるのだけど。それはそれで、もうちょっとコントラストが欲しかったような。
 
 ともあれ、次作が楽しみ。





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* by * 20:55 * ミステリー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
ジェフリー・ディーヴァー【シャドウ・ストーカー】
シャドウ・ストーカー 上 (文春文庫)
ジェフリー ディーヴァー 文藝春秋 (2016-11-10)売り上げランキング: 30,466

シャドウ・ストーカー 下 (文春文庫)
ジェフリー ディーヴァー 文藝春秋 (2016-11-10)売り上げランキング: 30,282



 キャサリン・ダンスシリーズ。
 人気歌手に付きまとうストーカー。そして殺人事件がおこる。
 
 歌手ケイリーの友人としてそこにいて、捜査に加わることになったダンス。
 なんか、警察社会って閉塞しているよね、って思うのはまぁ、お決まりのパターンなんでしょうね。

 話は、二転三転していき…。
 ただでさえ、転がっていっているのに登場人物の過去とか思惑とかが、交錯するので完全に五里霧中。
 ま、これがディーヴァーの醍醐味なんだけど。

 ケイリーの歌というか歌詞が重要なアイテムになるのだけど、ディーヴァーが書いてるそうな。
 すごいな。
 
 ついでに、ライムも出てきて…。
 まるでオールスターゲームのようでした。
 
 面白かった。





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* by * 21:03 * ミステリー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
カーリン アルヴテーゲン【バタフライ・エフェクト】
バタフライ・エフェクト (小学館文庫)
カーリン アルヴテーゲン 小学館 (2015-05-08)売り上げランキング: 324,566


 小さなことがまわりまわって思わないところで影響がでる、っていうバタフライエフェクト。
 家をでた母親と、娘、そして全く別の既婚男性の三人、それぞれの<バタフライエフェクト>の話。
 
 メインは母親で、彼女のトラウマが結局彼女の今を作っていて…。
 でもなぁ。彼女もまだ子供だったんだよ。妹よりも自分自身を守って当たり前だったのだと、って<行動を起こさなかった>ことだから、だれにも相談できないよね。
 で、おいおいな男と結婚してしまうのだが。
 そして、人生の終わりにすべてをリセットしようとする。
 その行動力が、もっと早くにでていたらねって思う。
 
 なんつーか、人を縛るものの一番大きなものは、自分自身なんだよね。

 娘も、随分な態度だねって思うけど、あの両親の子供じゃ仕方ないか。
 とはいえ、母の態度が変わることで彼女も変わる。

 既婚男性が…。
 なんか、バタフライエフェクトの顕著な例として、描かれたのかなと思うけど、気の毒すぎる。
 カウンセリングの必要性というか、自分をきちんと見つめるというか、受け入れるってことは大事だなと。

 ん。
 これは、自己を向き合う話だったのかな。
 そうかもしれない。
 うん。きっとそうだ。




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* by * 20:02 * ミステリー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
レイモンド・チャンドラー【リトルシスター】
リトル・シスター (ハヤカワ・ミステリ文庫)
レイモンド チャンドラー 早川書房 売り上げランキング: 32,253


 マーロウのもとを訪れた娘は、行方不明の兄を探してほしいと依頼した。

 チャンドラーの「可愛い女」の村上春樹訳です。
 最後の解説に「結局何があったか人に説明しろといわれると上手くいえない」ってあったけど、まさにその通り。
 一応兄の行方不明から始まって、殺人事件がいくつも起こるのだけど、じゃ犯人は動機は、ってなるとよくわからない。つか、印象にのこらない。
 マーロウが、妹や女優やそのとりまき(?)らの周りをぐるぐるしてるって感じ。

 ま、その辺がクールを気取っていても、そうなりきれないマーロウの可愛さなんだろう。

 …当時の風俗を愛で、よくわからんままに振り回されるのがこの小説の在り方のように感じた。





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* by * 22:38 * ミステリー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
サンドラ・ブラウン【殺人者は隣で眠る】
殺人者は隣で眠る (集英社文庫)
サンドラ ブラウン 集英社 (2012-11-20)売り上げランキング: 321,230


 警官の夫を事故で亡くしたオナーは一人娘と暮らしていた。
 ある夜、庭に倒れていた男を助けたのだが、男は大量殺人事件の容疑者だった。
 男は、オナーの夫が残した何かの手がかりを探していた。

 サンドラ・ブラウンなので、お察しww
 警察の捜査とか、動きとかを綿密に描いていたので、ちょっと作風変わった?って思ったけど、最終的にサンドラ・ブラウン。
 でも、手掛かりがなかなか見つからなくて、っていうそれのありかとか、ラスボスだろうとおもってた人が、…だったりとか、読者に肩透かしくらったでしょ、ってほくそえんでいる感じ。

 相変わらず、男が恰好いいよね。
 あ、でも最後のところが、今までとはちょっと違うかな。
 愛に生きるのに、女であろうが、男であろうが、関係ないのです。




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* by * 21:27 * ミステリー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
キャロル・オコンネル【ウィンター家の少女】
ウィンター家の少女 (創元推理文庫)
キャロル・オコンネル 東京創元社 売り上げランキング: 52,928


 マロリーシリーズ。

 邸宅で保釈中の殺人犯が殺された。屋敷には70歳の老婦人とその姪がいるだけだった。屋敷は、58年前に9人の人間が殺された場所で、老婦人は事件後行方不明になっていた当家の娘だった。

 過去の事件が!! って思うのだけど、マロリーなので過去には興味ない。
 相変わらずの割り切りっぷりで、姪と知り合いだったバトラーは不機嫌なのである。
 とはいえ、結局は過去が今に追いついてきた、って感じでそれを無視はできないのだけど。つか、無視できないことに、今度はマロリーがいら立つという。

 なんか、みな、ずっと不機嫌だったねww

 にしても、結局は家族のゆがみによってもたらされた悲劇で、ゆがんでいることがわかっていてもただすことができない、ゆがんで倒れていく様を見ていることしかできない、というのは悲しい。
 ま、それが人間として生きていくということであるといえば、そうなんだけどね。

 相変わらずの面白さのマロリーシリーズでした。



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* by * 21:56 * ミステリー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
フェイ・ケラーマン【目隠し鬼の嘘】
目隠し鬼の嘘 上 (ハーパーBOOKS)
フェイ ケラーマン ハーパーコリンズ・ ジャパン 売り上げランキング: 136,974

目隠し鬼の嘘 下 (ハーパーBOOKS)
フェイ ケラーマン ハーパーコリンズ・ ジャパン 売り上げランキング: 120,537




 最近フェイ・ケラーマン、出ないなぁ、って思ってたら、出版社変わったよ。
 でもって、これはシリーズの18作目で、前でたのが12作目で…。
 
 家族の歴史が裏テーマなのに、6作分あくってひどすぎる。
 さっさと、ぬけてるのを出してもらいたいもんだ。

 ってことで、6作あいて、前作で新人警官だったデッカーの娘は、ベテランになり結婚もしている。リナの息子たちもそれぞれ巣立って、末っ子の娘は反抗期と、ホント微妙なところがぬけてるせいで、肩透かしをくらった感じ。

 事件は、大富豪の広大な家屋敷で起こった多重殺人。
 結局は、思わぬところからヒントが得られて〜タイトルが上手い〜解決していくのだけど、捜査のしかたがひたすら地味。リナもかかわってはくるのだけど、目が覚めるようなことをするわけじゃない。
 デッカー自身も、すっかり管理職なので…

 事件を俯瞰するのは、面白いけど、どうしても地味になるよね。
 
 とはいえ、安定した面白さは相変わらずなのである。
 
 …そーいや、ジョナサン・ケラーマンの新作も全然でないけど、どうなってるんだ??




 
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* by * 21:43 * ミステリー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
サラ・ウォーターズ【黄昏の彼女たち】
黄昏の彼女たち〈上〉 (創元推理文庫)
サラ・ウォーターズ 東京創元社 売り上げランキング: 142,180

黄昏の彼女たち〈下〉 (創元推理文庫)
サラ・ウォーターズ 東京創元社 売り上げランキング: 146,511


 大戦後のロンドン郊外、兄弟と父を亡くし母と二人暮らしになった屋敷の娘フランシスは、生計のために家に下宿人をおくことにした。それに応じてきたのは、若い夫婦で、フランシスは妻と交流を深めていく。

 …サラ・ウォーターズなので…(お察しww)
 と思ってたら、やっぱりサラ・ウォーターズだった。

 まぁ、そこのところはおいておいて、大戦終了後のあらゆる価値観が根底から覆る中の混乱が、足元から登ってくる冷気のようで怖い。その中で必死に抗おうとしているフランシスの姿は潔く見える。
 が、それも虚構といえなくもない。





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* by * 22:13 * ミステリー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
ボストン・テラン【暴力の教義】
暴力の教義 (新潮文庫)
ボストン テラン 新潮社 (2012-08-27)売り上げランキング: 418,402



 メキシコ革命前夜、犯罪常習者であるローボーンは捕縛される。彼は、合衆国と取引し、捜査官ルルドと共にメキシコ情勢の内定に同行することになる。

 滅茶苦茶面白いのに、翻訳が途絶えそうなテラン。
 これは、映画化が決まっているそうな。が、ググってみたら<西部劇>になってたよ<汗 ついでに、ルルドの名前が変わっていた。
 もーーーーー!!

 ルルドの名前変えたら、意味ないじゃないかあ。
 
 ローボーンとルルドとの因縁の意味が消えちゃうじゃないのぉ。と、ちょい、憤慨なのである。
 うむ。
 
 で、生まれついての犯罪者で、小狡く生きることしか考えない、できないローボーンが、道行の中でゆっくり変わっていくさまが上手い。
 ルルドも、任務一辺倒だったのが、ローボーンや、聾唖の少女とのやり取りの中で変わっていくのが切ない。
 
 人が許されるのは、人によってだけだ。
 許されるためにも、許すためにも、痛みが存在する。それを乗り越えるのも、また自分自身なのである。

 相変わらず、美しい文だった。
 英語力があるなら、言語で読んでみたい。きっと、音にしたら口が幸せになる響きがするんだろうな。






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* by * 21:23 * ミステリー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
ロバート・ゴダード【欺きの家】
欺きの家(上) (講談社文庫)
ロバート・ゴダード 講談社 (2015-07-15)売り上げランキング: 219,086

欺きの家(下) (講談社文庫)
ロバート・ゴダード 講談社 (2015-07-15)売り上げランキング: 219,065



 定年退職を控えていたジョナサンは、社史編集のための記録探しを命じられる。

 その会社の創業一族には不審な死者が多い。
 記録探しは、ジョナサンの回想につながり、それは事件の真相へつながっていく。
 とはいえ、派手な推理なんかはありません。
 丁寧に、一族の出会いとつながりと何があったのかが語られるだけ。なのに、この重さ。ジョナサンが、感傷的じゃないからこそ、過去の輝きがまぶしい。そして、過去が輝いているからこそ、今の零落が切ない。
 老いたジョナサンに現状を変える力はない。

 切ない。
 何もかもが切ない話だった。


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* by * 22:01 * ミステリー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
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