*読書記録*

読書記録、日々徒然。映画&ゲームもあります。
あたりまえですが、無断転載禁止ですよ。
と、コミュニケーションの取れないコメント&宣伝目的のトラクバック&ステマは内容問わず削除させていただきますm(__)m
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北森鴻 浅野里沙子【邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルIV 】
邪馬台: 蓮丈那智フィールドファイルIV (新潮文庫)
北森 鴻 浅野 里沙子 新潮社 (2014-01-29)売り上げランキング: 154,252



 未完の遺作を、パートナーが完成した作品。
 うーん。
 那智とミクニのパワーバランスがちょっとな。
 まぁそこのところは、本筋とは関係ないんだろうけど。

 で、邪馬台国は?って話。
 今更邪馬台国、って感じはあったのだけど、さすが北森鴻は目の付け所が違う。
 感心しきりなのであった。
 
 にしても、わけのわからない、ってことの恐ろしいこと。
 というか、わからさないようにされているものに対峙することの恐怖か。
 <故意に隠す>ということは、もうそれだけで負の領域におかれるということなのかもしれない。

 面白かった。




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* by * 20:53 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
樋口有介【刑事さん、さようなら】
刑事さん、さようなら (中公文庫)
中央公論新社 (2014-01-31)売り上げランキング: 66,707


 タイトルの意味がわかったとき…。

 樋口氏は、すごい上手いタイトルつけるときと、おい、って時があって、今回は、おい、の方かと思ったら、失礼しましたm(__)m

 自殺した警官に、風俗ライターの死。無関係に思われたそれは、ある女によってつながっていた。
 たたき上げの警部補、須貝と、焼肉屋の店員、ヨシオの視点が交錯するのだが、それぞれがそれぞれの生活があってむしろそれが面白い。特にコリアン焼肉屋の猥雑さと、その中で淡々と仕事をこなしていくヨシオのテンションの落差がむしろ安心感になっている。
 警察の中身がおいおい、っていうのは、警察ってろくなのいないじゃん、ってなるのでちょっとやりすぎな気がしないわけでもないですが。
 
 とはいえ、汚濁の中で自分を保っているように見える二人だけど、結局は…。
 帯に「あなたはこの犯人を赦しますか?」ってあるのだけど、許せるわけないと思うのだが。つか、それは彼の結局のところ妄想の産物だと気づいたとき、彼がそのままでいられないだろうと想像できて憂鬱。

 なんか、読後にじわっと毒がしみてくる感じだった。



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* by * 20:50 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
望月諒子【大絵画展】
大絵画展 (光文社文庫)
望月 諒子 光文社 (2013-03-12)売り上げランキング: 8,650


 ロンドンのオークションでゴッホの「医師ガシェの肖像」が日本人によって競り落とされた。
 時は流れ、追いつめられた人間たちが、倉庫に眠るくだんの絵の奪取をもくろむ。

 絵画の値段のつき方とか、画廊の裏話とか、本当に魑魅魍魎の世界だなと思う。
 それが淡々と冷静に描かれている。
 物語は、それぞれの主観で描かれているのだけど、それを超えた、それを俯瞰している視線が常にある。
 
 この冷静さが、魅力なのかもしれない。
 
 で、追いつめられる人間が、まぁだからこそ追いつめられるのだけど、だめだめで感情移入できない。つか、ほかの登場人物もつかみどころがなくて、シンパシーがない。
 なので、どうも読後にすっきり感がないのである。
 すっきりというか、達成感というか…。

 まぁそれはあえてそうした、ってことなように思うのだけど。




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* by * 21:16 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
奥泉 光【シューマンの指】
シューマンの指 (講談社文庫)
奥泉 光 講談社 (2012-10-16)売り上げランキング: 272,474


 音大を目指していた主人公。彼の通う高校に、天才ピアニストと名高い少年が入学してきた。
 
 少年は指が切断されたのに、のちに海外でピアノを弾いていたという話から始まって、女子高校生がプールで殺されたりなので、ミステリーのカテゴリーにはいってるみたいだけど、実際には「シューマン論」だった。
 うん。「シューマン論」としては、ものすごく面白かった。

 で、入れ子の入れ子みたいなことなのだけど…。
 
 どこまでを曖昧模糊にするかっていうのが、微妙。
 つか、これを<ミステリー>にカテゴライズしないといけない、曖昧のままでおいてはおけない、というのがむしろに今の出版業界の苦悩が感じられるのだが…。

 ともあれ、こういう類のもので、良作である証拠は読後<聞きたくなる>ということだと思う。
 
 で、めっちゃ聞いた。
 でもって、やっぱりピアノソナタ第2番、以外はあんまり好きじゃない。
 ごめんね、シューマンww



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* by * 19:52 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
津原泰水 【たまさか人形堂それから】
たまさか人形堂それから (文春文庫)
津原 泰水 文藝春秋 (2016-02-10)売り上げランキング: 359,668


 人形堂の主になった元OLと、店にもちこまれる人形たちの話の第2弾。

 まぁ、ほかの面々が個性的すぎるので、主人公はこうじゃないとダメなんだろうけど、彼女にはいらっとさせられることが多くてww

 彼女の成長記でもあると読めば、さもありなん、ではあるのだけど、でもなぁ。

 今回は、束前氏が素敵でした。
 あまり人にいえない類の人形を作っているのだけど、仕事に対するプロ意識がすごい。
 職業に貴賤はない、っていうのを体現している。

 個々のエピソードはよかったし、全体的に面白いんだけど、なんかもやっとした感じになるのは…。
 単に主人公が好きじゃないから、ってだけか??



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* by * 21:49 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
折原一【毒殺者】
毒殺者 (文春文庫)
毒殺者 (文春文庫)
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折原 一 文藝春秋 (2014-11-07)売り上げランキング: 118,058


 妻に保険金をかけて毒殺した男。
 完全犯罪になるかと思われたが、謎の脅迫者に悩まされることになる。

 ってことで、実際に起こった事件に想を得た「○○者」シリーズ。
 昔の「仮面劇」を改訂改題して復刊だそうですよ。

 なので、初期作品といわばそうなんだろう。
 でもって、今の折原一を読んでる身としては、なんか歯がゆい。
 うーん。
 現実を虚構の間で、振り回されてる感がいなめないです。

 うん。
 色々詰め込みすぎたかな。

 残念かも…。






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* by * 17:21 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
三上延【ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~】
ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
三上 延
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 ビブリアシリーズの6作目。
 
 今回は太宰オンリーで、色々な因縁話に、ええタイトル通り<めぐるさだめ>の話です。
 ゆえに、過去のことに重きがいってて、ゆえに栞子さんの腹黒さが埋没してます。つか、母ちゃん出てきたら、母ちゃんのキャラが濃すぎて皆負けてるww

 ともあれ、骨董みたいなものを扱う人間は、欲深い、というかなんか<業>みたいなのを負ってるように思う。って、だからこそ小説の題材になるのだろうけどね。うむ。ある種、人生の縮図なのかもしれない。
 という部分を、今回はきちんと描けていてその点は面白かった。
 
 栞子のキャラで、ヒットした作品なんだろうけど、そのキャラを深追いすると面白くなくなる、っていうのはちょっとしたジレンマですね。
 ま、そのための母ちゃん投入、って気もいたしますが。

 なんか次あたりで完結するそうなんだけど、一番苦笑いしてしまうところに着地しそうな予感がすごいしてるんですけどね。
 









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* by * 08:17 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
三上延【ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ 】
ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)
三上 延
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014-01-24)
売り上げランキング: 1,949


 ビブリア古書堂シリーズ5作目。

 栞子に告白した大輔だったが、その返事は先延ばしされ…。
 相変わらず、腹黒いですな、栞子。
 でもって、話がオチのための設定になりつつある。つかなってるのか。
 が、そのへんの不自然さをうまくごまかすのがテクニックではないかと思うのだが。編集者はこれで大丈夫だと本気で思ってるのだろうか。

 ともあれ、一応シリーズは完結にむかっているらしくて、いろいろ整理されてはきている。
 その分、栞子の母親の存在が大きくなるのだが…。
 なんかいちいち悪意をまきちらしているような存在で、そこまで邪悪にしなくてもいいだろうと思うんだがな。
 親子の邂逅というより、ラスボスとの遭遇みたいになってるぞ。

 いろいろとやれやれ、って感じだったのだが、大輔の健全な思考が救いでした。
 うん、いい子だ。
 栞子はもっと大事にするべきだよ、彼をww









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* by * 13:59 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
折原一【遭難者】
遭難者 (文春文庫)
遭難者 (文春文庫)
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折原 一 文藝春秋 (2014-05-09)売り上げランキング: 28,328


 山で遭難した青年に捧げられた2冊の追悼集から、謎が生まれる。

 まぁ、ミステリーなので不慮の事故ではないわけで、登場人物たちがそこに気づくまでが、もどかしい。
 つか、それでもちゃんと気づいていないし。いや、気づいたら事故そのものが成立しなくなるのか。
 なんか、痛し痒しだな。

 で、結論ありき、の話なのかなと。
 事件の結論と、追悼集をそのままのせるという形式にするという形から始まった…ようするに企画か。
 
 企画に振り回されちゃったかなって感じ。
 
 一番は、一応主人公であろう遭難した青年の姿が不明確なことかな。まぁ、残った人がそれぞれに語るから人によって印象や、受け止め方が違うから仕方ないのだろう。でも、もうちょっと…。
 
 ほんと、もうちょっとなんとか、って感じでした。
 うん。





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* by * 09:10 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
中山七里【いつまでもショパン 】
いつまでもショパン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
中山 七里 宝島社 (2014-01-09)売り上げランキング: 953



 岬センセが、ショパンコンクールに出る話。
 って、ミステリーなので殺人事件があったりテロ事件があったり。そういうのが、ポーランド人のピアニストの視点で語られる。

 なんかなぁ。
 風呂敷広げすぎたって感じ。
 詰め込めるものはすべてつめこみました、って、ゆえにどれも消化しきれてない感じがする。
 まぁ、相変わらず門前の小僧っぽいです。

 わかったように知ったように書いてるけど、それってCDとか書籍の解説の受け売りじゃないっすかねと思うのである。ピアノ聞いて、まず思うのは<音>であり、その<音>から引き出される自分の感性や情感を愛でるものじゃないのかな。で、テンポとかバランスとかが気になってくるものんじゃないかと。
 なんか、弾いたことない人が書きました、って感じがすごくて…。
 あと、ポーランド人だろうが日本の小説なので日本語で表記されてるけど、言語っていうのは思想って部分がわかってないように思う。ポーランド人にとってショパンは、って熱く語ってたけどね。でも、その語りのもっていきかたが日本語的なんだよね。

 ついでに巻末の参考CD見てガクゼン。
 全部アシュケナージだった。アシュケナージはすごいピアニストだが、彼の演奏だけでショパンを語られてもなぁ。

 岬センセ以外の日本人を、多分辻井くんを意識したのだろう、盲目のピアニストにしてたけど、その設定は捨てて彼を語り手にしていればよかったように思うよ。
 
 …帯の「読者の声」に軽いめまいが…。
 ホント、クラッシック離れがひどいんだなって再認識したよ。
 素地がないから、結局わからないんだろうなぁ。
 あああ。










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* by * 21:04 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
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