*読書記録*

読書記録、日々徒然。映画&ゲームもあります。
あたりまえですが、無断転載禁止ですよ。
と、コミュニケーションの取れないコメント&宣伝目的のトラクバック&ステマは内容問わず削除させていただきますm(__)m
Copyright (C) 2000-2020 檀 All rights reserved.
大石圭【甘やかな牢獄】


 妹を助けるため、自ら奴隷として売られたサラサ。
 「女奴隷」シリーズ完結編。

 売られた先は、産油国王夫人で、当然王の相手しろよ、てなる。ついでに、夫人は国王暗殺を狙っていて…。
 サラサはクーデターに巻き込まれる。

 っても、絶対へこたれないサラサなので、どんな逆境になってもへんに安心感がある。反対に、奴隷の身から解放され日本でサラサの帰りをまつアリアの方が心配。なんか現実味がとにかくない子なので。まぁ、だからこそ、余計にサラサの家に帰るって気持ちの強さが裏付けされるのだろうけれど。

 で、やっぱりこうなりますよ。
 
 完結編とあるので、これで終わりなんだろうけど、やっぱり最後には救い出してほしいです。
 も、忘れたころでいいので、サラサとアリアを再会させてあげてください<切望



JUGEMテーマ:読書



* by * 15:20 * ホラー(邦人) * comments(0) * - *
恩田陸【終わりなき夜に生まれつく】
終りなき夜に生れつく (文春文庫)
恩田 陸 文藝春秋 売り上げランキング: 13,464


 『夜の底は柔らかな幻』の前日譚というべき短編集。

 特殊な能力をもって生まれたゆえに、普通には生きられない。
 それぞれが、それぞれのベストを模索していくのだけど…。
 結局、人間は環境と運によって形成されるのか? (性格もそうではあるけれど、性格の形成も環境に左右されるのでここは環境として)

 物語の中で、もしここがこうなら、と思わないでもないけれど、でも多分それは無理で、やっぱり最後は「夜の底」の世界にいってしまうのだろう。
 って、それは絶望だね。
 
 結局、何も変えられない世界を創ったのは、悲しいことなのだと思う。

 うん。
 これは、ただ、悲しい淋しい物語なのだろう。






JUGEMテーマ:読書



* by * 15:09 * ホラー(邦人) * comments(0) * - *
大石圭【溺れる女】
溺れる女 (角川ホラー文庫)
大石 圭 KADOKAWA (2019-08-23)売り上げランキング: 103,532


 安定のステレオ(いい意味で)

 大学の頃付き合った男が、くずやろうで、そいつのせいでとことん落ちていく主人公。
 あまりの墜落っぷりに、哀れを思うのである。
 
 ようするに自我がない。
 うむ。自分に対して無欲であることは、自我がないことと、ほぼ一緒なのだろう。
 いや、欲はあった。が、その方向をクズ男のせいで間違った方に向かされていたというべきか。
 つか、これを<洗脳>っていうんだろう。

 アメとムチって、やつだな。

 珍しく(?)高学歴で毒親育ちじゃないまっとうな主人公だったのに、この落ち方っていうのは、結局のところ人間<人生の楽しみ方>をどこかで学習していないとだめってことなんだろう。
 いや、違うか。
 人間はだれしも空虚感を持っているものだ。
 それをどう埋める、どう向き合うか、っていうことを、どこかで学ばないといけないのだろう。
 学んでいないから、もたらされたものに溺れ、そこから抜け出せない。抜け出す方法を学んでいない。

 なんか、妙に考えされられてしまったのである。
 
 秘密クラブはなんかこの先も出てきそうですね。
 つか、主人公、ここでしぶとくがんばってほしい。
 じゃないと、悲しすぎるよ。



JUGEMテーマ:読書



* by * 09:00 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
大石圭【奴隷商人サラサ: 生き人形が見た夢 】
奴隷商人サラサ: 生き人形が見た夢 (光文社文庫)
大石 圭 光文社 (2019-02-08)売り上げランキング: 147,045


 サラサの妹が!
 
 妹視点の生活が語られ…。
 うーん。
 あんまりアリア@妹には、人間的な魅力を感じないんだけど。
 
 ともあれ、アリアは自分を買った男の子供を妊娠する。
 それによって、物語は大きく動くのだけど、どう書いてもネタバレなので自粛。

 サラサの選択は、やっぱり暴走する欲望の結果という気がする。
 まぁ、彼女にはそれ以外に選択肢はなかったんだろうけどね。
 
 と、まだ続きそうな、すごい陰謀の感じがしてます。
 母になるであろうアリアの成長も期待されるし。

 と、大石圭のあとがきが何気に好きです。
 すごくまっとうで、誠実に生きている感じがする。

 うん。
 誠実に生きる、っていうのが人間としての矜持だと思うよ。





JUGEMテーマ:読書



* by * 21:16 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
大石圭【女奴隷の烙印】
女奴隷の烙印 (光文社文庫)
大石 圭 光文社 (2018-02-08)売り上げランキング: 63,900


 人身売買をしているサラサ。
 彼女は、過去に自身が売られ、また妹も売られ消息不明になっていた。

 「女奴隷は夢を見ない」の世界。
 ただ、今回は売るサイドの話なので、残虐であったり陰惨であったりはしない。
 とはいえ、それは女主であるサラサ、所以なのだろう。

 にしても、人の欲望は限度がない。

 サラサの復讐譚は、多分、それの最えたるものなのだろう。
 そう。
 妹を救いたいという欲望が、限度を知らないから、彼女に行動を起こさせる。
 それと、これは別ということにはならない。
 欲望は、五感を麻痺させる。

 映像化するといいにね、って思うけど、まぁ内容が内容なだけに無理なんでしょうww





JUGEMテーマ:読書



* by * 21:05 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
大石圭【モニター越しの飼育】
モニター越しの飼育 (角川ホラー文庫)
大石 圭 KADOKAWA (2018-08-24)売り上げランキング: 97,983


 ネット社会の落とし穴に、落ちていく女。

 一人は、固い高校教師で自撮りした欲情的な写真をばらまくと脅される。
 一人は、恋人だと思った男によってリベンジポルノを落とされる。

 大石圭なので、女は知性も教養もあるのに、歪んで、危うい。
 歪みの根源は、結局のところ育った環境というか家庭にある。
 が、それは理解されない。

 「女の子だから」
 その一言で、どれほど自我を削られてきたのだろうか。

 不思議と、「女の子」であることの息苦しさをちゃんとわかっている感じがするのである。

 高校教師の視点で描かれているので、強迫されている立場と、生徒を支えようとする姿勢とのせめぎ合いになる。
 というのが、ちょっと目新しかった。

 にしても、ネットの恐ろしさをもっときっちり理解してないよね。
 と、つくづく思うのである。
 いや、ネットに限らず、自分を守る術というものを、きちんと身に着けないといけないんじゃないかと思う。

 それって、回りまわって世の中をよくしていくんじゃないかとさえ思うのだけど。
 
 最後のシーンがとても象徴的だった。
 何かを分かち合うって、愛情の根源だよな。







JUGEMテーマ:読書



* by * 20:52 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
小野不由美【営繕かるかや怪異譚】
営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)
小野 不由美 KADOKAWA (2018-06-15)売り上げランキング: 18,243


 家にまつわる怪異譚。
 でも、単に怪異譚というのではなくて、営繕(建築物の営造と修繕)してくれます。

 とはいえ、結構怖い。
 「雨の鈴」なんて相当怖かった。なのに、切ない。
 直されて、それはそれで彼女は行き場を失ったのだ。どこかに流れていき、またさまよい続けるのだ。
 人と、そういう類のものが共存できることはほとんどない。理解しているけれど、怖いのだけど、切ない。

 切ないことも、人の弱さなのだろう。
 そして、その弱さにそういう類はそっと忍び込んでくる。
 
 家は、生活であり感情である。
 誰かを思うと同時に、憎む。そんな愛憎が煮詰まり歪みを生む。

 生きているということの刹那を、そっと包み込んで大事にしている、そんな作品たちだった。

 面白かった。





JUGEMテーマ:読書



* by * 21:05 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
恩田陸 他【だから見るなといったのに: 九つの奇妙な物語 】
だから見るなといったのに: 九つの奇妙な物語 (新潮文庫nex)
恩田 陸 芦沢 央 海猫沢 めろん 織守 きょうや 小林 泰三 澤村 伊智 前川 知大 北村 薫 さやか 新潮社 (2018-07-28)売り上げランキング: 1,892


 
 恐怖短編集。

 まぁ、<わからない>ということが最大の恐怖であるのは確かなんだろう。
 だから、人は<知る>ことを求めずにいられない。

 が、その求めることが次の恐怖につながっていく。

 恩田陸の「あまりりす」と織守きょうやの「とわの家の女」が、秀逸だった。
 二つとも、むしろ古典的な話なのだけど、だからこそ怖いポイントを確実についてくる。
 
 にしてもこのアンソロジーのタイトルが、一番いいよね。
 うん。
 見るなといわれたのに、見てしまう、っていうのはホラーの基本だよね。





JUGEMテーマ:読書



* by * 16:23 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
榎田ユウリ【妖奇庵夜話 花闇の来訪者】
妖奇庵夜話 花闇の来訪者 (角川ホラー文庫)


 マメくんが、食堂でボランティアとして働き始めた。
 が、殺人事件がおこって、彼は容疑者とされてしまう。

 とはいえ、さくっと容疑ははれるんだけどね。
 今回は、とても日常的な話。
 日常的なのに、なんともいえない居心地の悪さがあって、事件がおこって解決に向かっていく間に、その居心地の悪さがほどけていく感触があって、上手いと思う。

 うん。
 今までの話は、閉塞感が常にあったのだけど、今回はなんか違ってる感で、きてる。
 上手く、ギアチェンジしたと思う。

 とはいえ、オチは弱いかな。
 まぁ、むしろ弱いからこそ、彼女たちの境遇が浮き彫りになるのだけど。

 …桜餅が猛烈に食べたくなりました。
 でも、私は関西風が好きですww







JUGEMテーマ:読書



* by * 20:54 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
大石圭【百二十歳の少女 古美術商・柊ニーナ 】
百二十歳の少女 古美術商・柊ニーナ (角川ホラー文庫)
KADOKAWA / 角川書店 (2017-08-25)売り上げランキング: 8,247


 古物商を営むニーナは、ビスクドール、ブリュ・ジュンを買い付ける。
 が、それは「持ち主を死へをいざなう」といわれるいわくつきのものだった。

 ブリュ・ジュンって何?
 って便利な世の中でぐぐれば見られる。
 確かに、普通のビスクドールとは違って表情がとってもアンニュイ。こんな表情でいわくつきって、もうこの設定だけで怖い。

 が、その雰囲気で煙にまいているけど、ステレオの王道です。
 とはいえ、少女をかたどられた人形を通して、女性のありかたまで、語らせたあたりが上手い。職人技です。

 なんか彼女のシリーズは続きそうなのだけど、こんな風に悲しみを積み重ねていくシリーズだったら、彼女がかわいそうだなと思います。
 うん。大石圭にしては主人公の性格がよくて、知的なんだもの。
 が、またそういう彼女が堕ちていくのを読んでみたいとも思うのである。

 にしても最近の大石圭を読むと、ものすごくワインが飲みたくなるので、困りますww

JUGEMテーマ:読書



* by * 21:01 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
***
Google




芭蕉を偲びて ←いちおしです。
friends
**Ciel Bleu**
最強読書サイトです。

にほんブログ村 本ブログへ



Search
Material by web*citron
* TOP * >>
New Entry
Recent Trackback
Recent Comment
Link
Category
Archive
Calendar
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>
Profile
Others

* TOP * >>