*読書記録*

読書記録、日々徒然。映画&ゲームもあります。
あたりまえですが、無断転載禁止ですよ。
と、コミュニケーションの取れないコメント&宣伝目的のトラクバック&ステマは内容問わず削除させていただきますm(__)m
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榎田ユウリ【妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー】
妖奇庵夜話  グッドナイトベイビー (角川ホラー文庫)
榎田 ユウリ KADOKAWA/角川書店 (2016-04-23)売り上げランキング: 22,783


 登場人物ほとんどはワケアリなのだが、単純に子供(じゃないけど)だと思っていた彼が…。
 
 実は、っていうあたりは、定番といえば定番だし、そのあともステレオだといえばステレオなのだけど、なんなんだろうな。ワケアリが、肩よせあってひっそりとがんばっていたのに、それを土足で踏み荒らすというか、用意周到に大雨で地盤を緩めておいてそれから重機もってきてぐちゃぐちゃにした、感じに怒った。

 あら、すっかり妖庵サイドに入れあげているわね、と我ながらびっくり。
 
 だからこそ、満を持してのマメくんの話だったか…。
 やられた。

 妖人の話は、ようするに<差別>と<区別>の問題になっていくのだろうな。
 そもそも、他者を自分は違う。
 それだけでいいのにね。そこに自分が入るカテゴリーを作り、他者を入れるカテゴリーを作るから、面倒になる。

 秩序は必要だけど、並べなければならないそれは、本当の意味では間違っているのだろう。





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* by * 16:06 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
榎田ユウリ【妖奇庵夜話 魔女の鳥籠】
妖奇庵夜話 魔女の鳥籠 (角川ホラー文庫)
榎田 ユウリ KADOKAWA/角川書店 (2015-04-25)売り上げランキング: 81,119


 まぁ、一番恐ろしいのは、人間なのだ。
 というか、人間の恐ろしさは、底がない。

 でもって、妖という異質を通してなお、底が見えない。

 というのを、描こうとしているのかと思う。
 <見えない底>に手をのばそうとしているように、感じる。

 だからこそ、妖という、それこそチートに手を伸ばすことができそうな存在を必要とした?
 
 母娘の共依存の窒息しそうな感じは、鬼気迫っていた。
 多かれ少なかれ、母娘というのは、こういう窒息感をもっているよなと思う。
 それによって、くるっていくのも人間だからこそ、であり、それから逃げられないのはある種のやさしさなのだ。
 
 だからこそ、青目につけこまれるんだけどね。

 青目の絶対悪な存在感がいいんだけど、彼の所以がなんかうかがいしれてちょっと、なぁ。
 キレキレのサイコパスでぶっとばしてくれた方が素敵だと思う私は、ちょっとどうかしているww




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* by * 15:48 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
榎田ユウリ【妖奇庵夜話 人魚を喰らう者】
妖奇庵夜話  人魚を喰らう者 (角川ホラー文庫)
榎田 ユウリ KADOKAWA/角川書店 (2014-04-25)売り上げランキング: 81,487


 人魚をめぐる物語。
 人魚というか、<血>か。

 どうして、日本の人魚はえぐいというか、…えぐいよな。
 って、本質が妖怪だからか。西洋のものは、妖精かなんかで、その辺の差なのかもしれない。

 依頼されたからというだけでなく、どんどん巻き込まれていく伊織は危険な目にあうのだが、それをどこか容認している雰囲気がある。
 で、最後にその理由が明らかになるのだが、その出し方が上手い。
 
 うむ。
 ちょいちょいポエミーな表現が気になるときもあるのだが、ここでシメ、というか、暗転するというか、そういう一言を投げ込むのが上手い。
 で、気が付くと、奈落にいるような感覚になる。

 で、宿敵ともいえる青目のことが多少つまびらやかになってくるわけだが…。
 いやなヤツなんだけど、恰好いいのよね。
 困ったことに。
 にしてもやっぱり愛は歪むと怖い。




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* by * 06:59 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
榎田ユウリ【妖奇庵夜話 空蝉の少年】
妖奇庵夜話  空蝉の少年 (角川ホラー文庫)
榎田 ユウリ 角川書店 (2013-07-25)売り上げランキング: 281,415


 占い師と謎の子供の話。

 いわゆる毒親で、その犠牲になってということなのだろうが、それだけで片付けられないものを感じさせるところが上手い。
 妖人だからどうのというのは、薬味みたいなものだなと思う。
 かといって、その設定がないと物語が成立しないのだけどね。

 と、相変わらずやたらご飯が美味そうなのだ。

 やっぱ、食は生きていくことに直結していると思う。
 ああ、そうか。
 このシリーズ、生きていくことを真正面から肯定していこうとしているのか、と感じる。

 だからこそ、主人公のちょっとした危うさが気になってしまうのだけどね。
 うまいことやられたもんだ。







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* by * 06:39 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
榎田ユウリ【妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず】
妖奇庵夜話  その探偵、人にあらず (角川ホラー文庫)
榎田 ユウリ 角川書店 (2013-06-21)売り上げランキング: 50,232


 「妖怪」のDNAが発見され、それを持つ存在は「妖人(ようじん)」と呼ばれるようになった。
 人と妖人を見分けられる能力をもつ茶人、洗足伊織の物語。

 いい塩梅に、古き良き日本が繁栄されていて、雰囲気がいい。
 うん。
 もっと、日々の生活を大事にしなきゃね、って思わせてくる。

 で、妖怪のDNAがっていうけれど、結局のところ、人は自分の<欲>に動かされ続けるのだ。
 ただ、その出方がDNAゆえに変わるというだけ。

 というのが、とにかく切ない。
 
 ちょっとキャラがステレオかなと思わないではないのだけど、まぁ、周りがステレオだからこそ、ある意味ステレオの極みであるような伊織の存在が確固たるものになっている気がする。
 が、存在は確固としてあるのに、足元はあやうい。

 このアンバランスさが、どうやら魅力らしい。

 面白かった。







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* by * 23:06 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
大石圭【自分を愛しすぎた女】
自分を愛しすぎた女 (徳間文庫)
大石 圭 徳間書店 (2017-04-07)売り上げランキング: 105,524


 タイトル通りです。

 32歳の自己愛だけで生きてる女性の半生と結末(?)かな。

 まあ、彼女が歪んでいくのは、結局のところ両親であり家庭のせいなんだろうけどね。
 「家族は愛憎を煮詰める大釜」ってジョナサン・ケラーマンの小説の一説がずっとぐるぐるしていたよ。

 スポイルする父と祖父母ときっちりしようとする母親の間で歪んでいくのだけど、これって根本は父親と母親の不仲だよねと思う。もしかすると嫁姑の確執もあったのかもね。

 ともあれ、中途半端に芸能事務所に所属いたせいで、外見だけに全力を注ぐ、注ぎすぎてほぼ拒食症になっているのだけど、本人はそれがダメだと気づけない。
 うーん。
 もしかすると、人は考えること、考えて自分の状況を変えること、が一番負担なのかもね。
 なので、彼女はある意味一番楽な方向に流れていく。

 自分の何がダメなのか、考えることはしない。

 で、流れ着いた先は…。
 なんか悲惨な結末だったけれど、もしかしたらこれは彼女が変わることができる機会になるのかもしれないと、微妙に光がある感じでした。

 にしても、大石センセの好みのタイプはぶれないっすなぁww







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* by * 21:47 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
大石圭【人でなしの恋】
人でなしの恋。 (光文社文庫)
大石 圭 光文社 (2016-11-09)売り上げランキング: 40,959


 若く美しい義母を介護する青年。
 大石圭なので、本当に人でなしです。

 義母への歪んた愛の結果、彼は罪を重ねることになるのだけど。
 義母も義母で…。
 この辺の美人だけど、性格が、っていうのはステレオです。

 もっとも、このステレオなのが大石圭の魅力なのであって…。
 うむ。
 ジョン・ソール的になってきたかもしれない。
 
 って、ここんとこジョン・ソールの新刊でてないが、どーしたんだ??
 





 

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* by * 20:48 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
盒狭酩А撻鼻璽襯 最終章 夜の誘い】
ドールズ 最終章 夜の誘い (角川文庫)
高橋 克彦 KADOKAWA/角川書店 (2016-08-25)売り上げランキング: 87,434



 ドールズシリーズの最終作。
 前作で「箱神」を追って、死んだ聖夜のお葬式から始まりますよ。
 
 で、壮大な冒険になっていくのだが…。
 ちょっと駆け足だったかな。でも、様々なことへの膨大な知識に圧倒される。
 が、それを生かすために(?)ちょっとご都合かねっという展開が…。

 まぁいいんだけど。

 でも、やばげな展開になったからこそ、怜ちゃんと目吉の混在っていうのがなくなっていて、それが面白いのに残念だったかも。まあ、そこで怜ちゃんがどうのってなると、彼女のトラウマになりそうだから、むしろなくてよかったんだろうけど。

 なんか、ホラーで始まったシリーズだったけど、最後はほんわか暖かい光に満ちていた。
 人は望むかぎり、光に手を伸ばそうとする限り、前にむいて進んでいけるという、多分そういうこと。

 智内兄助氏の表紙が今回も素敵でした。
 (そもそも表紙買いだったしね)



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* by * 20:24 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
大石圭【優雅なる監禁】
優雅なる監禁 (角川ホラー文庫)
大石 圭 KADOKAWA/角川書店 (2016-07-23)売り上げランキング: 27,890


 双子の兄弟に監禁された、美人歯科医の戦い。
 
 良くも悪くも大石圭です。

 にしても、悪いことするヤツに限ってお金があるっていうのはどうなんでしょうね。
 (監禁のために部屋を立ててしまうぐらい)

 で、監禁の果てに生きるために開き直る主人公。
 まぁ、そこまで追い詰められたとはいえ、残忍なスイッチがはいったら、人間ってどうしようもないなと。

 とはいえ、このスイッチがはいるまで、というかはいる瞬間あたりの描き方が、うまい。
 大石圭、こういうところが繊細でうまいと常々思っているんだけどね。

 安定の面白さでした。



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* by * 21:24 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
大石圭【地獄行きでもかまわない】
地獄行きでもかまわない (光文社文庫)
大石 圭 光文社 (2016-01-08)売り上げランキング: 50,920


 合コンで知り合った女性を手にいれるために、一つの嘘をついた男。

 まぁ、お決まりに転落していくのだけど、これがなかなかしぶとい。
 ダメだ、ってなってくると、何かの助けがはいる。いい意味でも悪い意味でも。で、どんどん自ら首をしめていくことになるのだが…。

 周りにはとんでもない迷惑男なんだけど、本人はいたって幸せそうなのである。
 一応、苦悩とかあるけどね。
 が、基本、お気楽で幸せそうなのだ。

 うむ。
 大石圭、なんか心境の変化でもあったのか??
 って思わせられた。

 女性のステレオタイプは相変わらずです。と、裏の宣伝文句は、ちょっとあおりすぎww

 ともあれ、ん、変わった?って印象が強かった。



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* by * 09:59 * ホラー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
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