*読書記録*

読書記録、日々徒然。映画&ゲームもあります。
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と、コミュニケーションの取れないコメント&宣伝目的のトラクバック&ステマは内容問わず削除させていただきますm(__)m
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スティーブン・キング【11/22/63】
11/22/63(上) (文春文庫)
文藝春秋 (2016-10-07)売り上げランキング: 6,933

11/22/63(中) (文春文庫)
文藝春秋 (2016-10-07)売り上げランキング: 45,086

11/22/63 下 (文春文庫 キ 2-51)
スティーヴン・キング 文藝春秋 (2016-10-07)売り上げランキング: 41,663



 キングなので、一応翻訳ホラーにカテゴライズするけど、ホラー要素はほとんどないな。
 うん。これはSFでいいんではないかと。
 っても、通常のSFともちょっと違う感じ。
 「ジョイランド」もそうだったけど、「メルセデス」ではミステリーになってるそうなので、キングは<キング>というカテゴリーを生み出そうとしているのかな、と漠然と思う。

 で、タイムスリップできる穴を通って、ケネディ暗殺を阻止しようとする話。
 でも、まぁ物語の常として簡単にいかないわけで…。
 タイムスリップものは、色々な規制がかかってきて、そのさじ加減が上手い下手の分かれ目のように思うのだけど、これは<切ない>
 うん。
 過去を思う、郷愁と切なさに満ちた物語だった。
 
 結末が、キングにしては、って思ってたら、息子の助言で直したそうな。
 うーん。
 まぁここんとこ、人間丸くなったよねって思うキングなのでそう終わるのも当然なのかもしれないけれど、「クリスティーン」や「デッドエンド」みたいな終わり方もキングらしくて好きなんですけどね。
 つか、そういう方向のを読みたかったわ。





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* by * 20:50 * ホラー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
スティーブン・キング【ジョイランド】
ジョイランド (文春文庫)
スティーヴン キング 文藝春秋 売り上げランキング: 2,273


 夏休みに<ジョイランド>でバイトする大学生の話。

 大学にはいって彼女ができて、でもなんかうまくいってなくて…。という悶々が続くのでなんか切なくなる。
 うんうん、10代の終わりから20代の前半って、四六時中こんな感じだったよなって思う。自分が好きな人が、自分が好きなほど好きでいてはくれない、っていうのは本当に切ない。

 それでも人生は続いていくわけで、遊園地というちょっと特殊なバイトを選んだことが、彼をいい方向に導く。
 このあたりって上手いなって思う。人間、ちゃんと働けばお腹がすくし、お腹がすいてご飯食べれは、満たされた気持ちになる。そして、創造的な仕事はやりがいに直結している。

 多分こういうことが人生において一番大事なのだろう。
 
 大事なところを見せておいて、ふいに物語は幽霊譚になる。
 そして、職場への行き帰りに会う、難病の少年とその母親。少年への哀惜が物語を動かす。

 少年がちょっと霊感があるみたいな感じに描かれていたけれど、結局はすべての<愛情>が重なってのことだったように感じた。重なり合ったからこその奇跡で、結末なのだと思う。

 も、涙が…。
 
 最後の1行がしびれるほど、よかった。



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* by * 22:03 * ホラー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
スティーブン・キング【悪霊の島】
悪霊の島 上 (文春文庫)
スティーヴン キング 文藝春秋 (2016-01-04)売り上げランキング: 154,274

悪霊の島 下 (文春文庫)
スティーヴン キング 文藝春秋 (2016-01-04)売り上げランキング: 53,627



 事故で片腕を失った主人公は、カリブの孤島に移住する。
 絵を描く衝動にとらわれた彼は、少女と船の絵を描く。

 なにはともあれ、事故の様子が死ぬほど怖かった。
 リアルすぎ。キング自身の事故の経験が生きてるんでしょうかね。

 その後、後遺症で人格までが崩壊していくさまが、また切ない。健全な魂は健全な肉体に宿るというけれど、それは反語的意味合いもあるとおもう。
 
 で、前半で十分怖がらせられて、後半にはいったら…。
 なんか、風光明媚なカリブが、って感じなのは一瞬だけでしたね。

 主人公の絵は評判になり、個展をひらくまでになる。
 それは、かつての悲劇を彷彿させる更なる悲劇の幕開けだった。

 零落した名家があり、呪いあり、アクションありで、これぞジェットコースターモダンホラー。
 
 なので、ある程度テンプレート化されている展開ではあるのだけど、それの斜め上を常に全速力で走り抜けるのがキングのすごいところなのだ。
 
 最後のしめかたで、キングも丸くなったのねと思ったのは内緒ww




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* by * 21:28 * ホラー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
スティーブン・キング【リーシーの物語】
リーシーの物語 上 (文春文庫)
スティーヴン キング 文藝春秋 (2015-02-06)売り上げランキング: 190,459

リーシーの物語 下 (文春文庫)
スティーヴン キング 文藝春秋 (2015-02-06)売り上げランキング: 192,012


 作家だった夫が亡くなり、ようやく遺品整理を始めた妻リーシー。
 遺品の中から、彼女は夫のメッセージを見つける。

 夫の生い立ちや、リーシーの病んでる姉や、夫の遺作を狙ういかれたストーカーなど、物語を彩るものは多いけれど、常に毅然としてあるのはリーシーと夫スコットとの夫婦愛だ。
 もう、ど直球のラブストーリーだと思えるぐらい。
 
 キングらしい、異世界の様や、ストーカーの不気味さも、二人の愛情のスパイスでしかない。
 面白いんだけどね。
 異世界の描写は本当に素晴らしい。文字なのに映像が目に飛び込んでくる感じさえした。

 つまりのところ、愛情というのは<信頼>なんだなと思う。
 お互いがお互いを、それこそ死んでもなお信じ続けている、その強さが美しいのだと思う。

 そう。
 これは、美しい、この上もなく美しい物語なのだ。




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* by * 16:33 * ホラー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
スティーブン・キング【アンダー・ザ・ドーム】
アンダー・ザ・ドーム 1 (文春文庫)
スティーヴン キング 文藝春秋 (2013-10-10)売り上げランキング: 4,289

アンダー・ザ・ドーム 2 (文春文庫)
スティーヴン キング 文藝春秋 (2013-10-10)売り上げランキング: 6,002

アンダー・ザ・ドーム 3 (文春文庫)
スティーヴン キング 文藝春秋 (2013-11-08)売り上げランキング: 4,758

アンダー・ザ・ドーム 4 (文春文庫)
スティーヴン キング 文藝春秋 (2013-11-08)売り上げランキング: 4,056


 アメリカの田舎町チェスターズミルは、ある日突然<ドーム>に覆われてしまう。

 <神>の存在について考えてしまった。
 イタリア歌曲によくあるフレーズ「Pieta Signore(神よ憐れみたまえ)」が頭の中をぐるぐるしていた。
 
 ドームに閉じ込められた状況であるのに、人は自分の保身や欲望をとめることができない。正しくあろうとする人もいるけれど、限られた空間の中ではあまりにも無力だった。
 絶対的な危機の前ですら変われない人間であるからこそ、憐れみが必要なのだ。

 そして<神>は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のお釈迦様が落ちていくガンダタを見るように、私たちを見ているのだろう。
 
 希望と絶望とが、共立している物語だった。





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* by * 21:21 * ホラー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
スティーブン・キング【ビック・ドライバー】
ビッグ・ドライバー (文春文庫)
スティーヴン キング 文藝春秋 (2013-04-10)売り上げランキング: 17,145


 「ビック・ドライバー」と「素晴らしき結婚生活」の2本の短編。
 分冊された「1922」の片割れ。

 「1922」がとことん救いがなかったのに対して、こっちは救いと言えないにしろ、真っ暗ではない。
 が、やっぱ、後味が悪いんだよね。そこがキングたるゆえんなんだろうけど。

 2作とも、帯にあるように「日常が引き裂かれ、」た女性の話になる。彼女たちは「圧倒的恐怖」からもがき立ちあがろうとうする。
 
 と、書くと称賛される行動のように思えるのだが…。

 彼女たちも結局は、怪物、だからなのだろうか。
 そう、善良なおびえる被害者であると見せかけて、彼女たちは決してそうではない。それは彼女たちが行動を起こしたからというわけではない。
 いや、その行動の根底にあるのは強烈な<自己保身>だからなのではないだろうか。

 きっと、同じ話を他の作家が書くと、彼女たちは戦うヒロインとして描かれるのだろう。
 キングだって、一応そんな風に描いている。
 が、それは所詮<エゴ>なのだと、キングはページの向こうでうすら笑ってるそんな気がした。






 にしても、なんで毎度分冊しちゃうんだろうな。
 「ランゴリアーズ」&「図書館警察」はやたらゴツかったので仕方ないなって思ったんだけど、コレと「1922」なら分けなくても、と思うんだが。
 分けない方が原題「FULL DARK,NO STARS」が染みてきたと思うんだけどな。







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* by * 21:13 * ホラー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
スティーブン・キング【1922】
1922 (文春文庫)
1922 (文春文庫)
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スティーヴン キング 文藝春秋 (2013-01-04)売り上げランキング: 3,551


 「1922」と「公平な取引」の2編。

 「1922」は、妻を殺した男の独白なんだけど…。
 「ドロレス・クレイボーン」を思わせるシュチエーションでありながら、全く同情の余地も哀れもない。とにかく醜悪なのだ。男も、殺される妻も、その近隣の人間も、普通に醜悪なのだ。そう、特別な悪意ではなく、特殊な憎悪でもなく、多分普通の範囲を出ないものなのだろう。が、結局、そういうものが自己の営利という方向のみに向かうとここまで醜悪になれるということなのだろう。
 いわばまきこまれる形になる息子には、ちょっとだけ同情する。が、彼も若さゆえの、愛ゆえの暴走、というには自己的なのだ。
 もっとも、あの男と妻との子供なのだから仕方ないのか。

 とことん滅入る物語だった。

 「公平な取引」
 ある日、ある男に取引をもちかけられた運の悪い男。
 最後に大どんでん返しがあるかと思ったら…。が、だからこそ苦い。
 取引によって逆転することになり、どんどん堕ちて行く相手を最後まで傍観している、その冷静さが怖い。良心の呵責とかそういう葛藤が全くないことが、怖い。
 
 とても残酷な物語だった。

 ここんとこなんか救済がある展開になってて、キングも年をとって丸くなったか、って思ってたけど、そうじゃないんだなって。
 キングは、どこまでいってもキングなんですね。


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* by * 22:07 * ホラー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
ジャック・ケッチャム【ザ・ウーマン 】
ザ・ウーマン (扶桑社ミステリー)
ジャック・ケッチャム ラッキー・マッキー 扶桑社 売り上げランキング: 34,137


 新年1発目がこれか…<苦

 帯に「カリバニズムの衝撃」ってあるけど、その通りです。
 ついでに映画「ザ・ウーマン」の原作だそうですよ。

 かつてだと、善良な市民がわけのわからない怪物に襲われてっていうのだったんだろうけど、最近のは被害者(?)もねじくれててむしろそれっちの方が怖い。

 うん、モンスターはモンスターとしての存在理由があって、モンスターとしてそこにあるんだけど、善良な市民の顔を持ちながらその奥底にっていうのが、とことん黒くて怖かったですよ。

 それも、じわっと怖い。
 え、それは、そんな反応って、おかしくない? それは、違うよ、ってそういう違和感が積み重なって…。

 なんで、結局そーいうことなんだってなった時は、へんなカタルシスがありましたよ。

 ってこれがケッチャムの職人技なんだろうな。
 うん。

 ケッチャムの文体は、ブロックに比べると荒削りって感じがするんだけど、そのざらっとした感触が面白くて美味いと思います。









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* by * 19:45 * ホラー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
スティーブン・キング【不眠症】
不眠症〈上〉 (文春文庫)
スティーヴン キング 文藝春秋 (2011-10-07)売り上げランキング: 37922

不眠症〈下〉 (文春文庫)
スティーヴン キング 文藝春秋 (2011-10-07)売り上げランキング: 51163



 妻の死後、不眠症になった老人ラルフ。
 それは、未知な世界への導きだった。

 日常が、じわじわと崩れて行く恐怖から始まって、キングらしい観念的な恐怖になり、そしてびっくりの冒険活劇になる物語。
 でも、終わりは、とてもキングらしい。
 
 ある意味、とてもキング的で、キングらしい作品といえると思う。

 にしても、主人公を老人にもってくるあたりが、心ににくい。
 でもって、彼が老人であるがゆえに、あの結末なのかと思うと、切ないのである。
 
 想いは、個で終わるものではない。
 きっと、それは誰かを揺らし、伝わっていくものなのではないだろうか。

 そうやって、人間たちはたくさんの個が重なりあり、絡み合って、一つに大きな文様を描いていくのだろう。
 
 そういう命の永遠性を感じられる作品だった。
 やっぱ、キングは面白いです。






* by * 20:53 * ホラー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
ディーン・クーンツ【フランケンシュタイン 対決 】
フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)
ディーン クーンツ 早川書房 売り上げランキング: 9002


 新人類を創造し、彼らによる世界を作ろうとするフランケンシュタイン博士@ヴィクターと、彼に作られた最初の生命であるデュカリオンの最後の戦い。

 どんどん狂っていく新人類たちが、哀れだった。
 結局のところ、歪んだ命には歪んだ結末しかあり得ないのか。

 それでも、彼らは彼らの<神>を見出す。
 
 と、いうことにさえ、哀れを覚えるのである。

 作られた歪んだ命ですら、人間という器にいらられたものには、それは必然なのだろうか。
 そういうよりどころがなしに、人間は人間として存在することができないのだろうか。

 とはいえ、ヴィクターとデュカリオンの戦いは、<神>とは無関係のところで始まり、終わる。

 最後の最後に、びっくりの展開が…。
 最近、クーンツってなんか妙にポジティブになったよな、って思ってたんだけど、やはり、クーンツはクーンツだった。
 最高のストーリーテラーだと思います。
 もっと、評価されていいと思うんだけどねぇ。






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* by * 21:02 * ホラー(翻訳) * comments(0) * trackbacks(0) *
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