*読書記録*

読書記録、日々徒然。映画&ゲームもあります。
あたりまえですが、無断転載禁止ですよ。
と、コミュニケーションの取れないコメント&宣伝目的のトラクバックは内容問わず削除させていただきますm(__)m
Copyright (C) 2000-2012 檀 All rights reserved.
北森鴻【暁英 贋説・鹿鳴館】
暁英 贋説・鹿鳴館 (徳間文庫)
北森 鴻 徳間書店 (2011-03-04)売り上げランキング: 314916


 鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドル。
 彼はなぜ、あのような建物を作ったのか? それの答えは、明治政府の闇と、諸外国との軋轢の中にあった。

 ごついです。
 本文の終わりで555ページ。未完だと知っていたけど、さすがにこのごつさなのでほぼ終わりのところまであるかと思ったら、思いっきり中盤。とりあえず、役者がそろい顔見せしたって感じで、未完です。
  
 こんなに面白いのに…。

 続きを誰よりも読みたかったというか、書きたかったであろう北森鴻の無念を思うを切ない。

 で、人物造形がいい。
 日本びいきで、とにかくいい人なコンドル。でも、いざという時には結構熱血漢で、ちょっとサムライっぽいかも。
 そして、コンドルを日本に招き、鹿鳴館を作らせるこになる、井上馨の得体の知れなさ。
 奇妙な縁でコンドルと知り合い、のちに彼を弟子にする河鍋暁斎の天才肌。
 他にも長州藩士崩れの男や、混血の女の子、コンドルの弟子たち、同じように日本政府に招かれたベルツなど、多彩でどの人物も、懸命に生きてる気合いが伝わってくる。
 
 かえすがえすも未完であるのが残念だ。
 でもって、未完であっても面白いものはやっぱり面白いのである。






JUGEMテーマ:読書


* by * 11:09 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
藤崎都【純愛ロマンチカ7 】
純愛ロマンチカ7 (角川ルビー文庫)
藤崎 都
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-03-31)
売り上げランキング: 4526



 『純愛ロマンチカ』の主人公・宇佐見秋彦による妄想爆裂私小説第7弾。子犬を拾う話と、豪華客船でクルーズ旅行がとんでもない横やりがはいった話の2本。

 も、限界かなぁって思う。
 中村春菊の本編では、自分なりに自立しようとしている美咲だけど、こっちじゃそれは全くない。仮にも、秋彦が書いてるテイなら、この中の美咲はあまりにも自我がなく考えもない。秋彦がこういう美咲を望んでいるとは到底思えない。
 ただ、この二人のキャラを使って遊びました、ってだけになってしまったんだなぁと…。

 うん、遊んでるだけ。なんつーか、そこには秋彦の思惟も美咲の成長の中になる苦慮も何もない。
 本当に、やまなしおちなしいみなし、なのだ。

 まぁ、文豪である設定の秋彦がどだい、こういう文章を書くとは思えないんだけどね。
 文章には、どうやっても人間がでてくるもんだ。
 それだとしても、もうちょとその軸を揺るがさない努力をしてくれてもいいんじゃないかとは思う、つか願うんだけどね。

 美咲は、矜持っていうかプライドをきちんと持った子なんだから、せめてそこだけはちゃんとしてほしいです。






JUGEMテーマ:BL小説


* by * 20:49 * BL * comments(0) * trackbacks(0) *
DVD【THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉 vol.6】
THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉セット1 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2011-12-28)売り上げランキング: 1451

THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉セット2 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2011-12-28)売り上げランキング: 2018


 VOL6は、第12話「レッド・ラム〜殺人」第13話「血塗られた絵画」を収録


 「レッド・ラム〜殺人」
 森で高校生の遺体が発見される。
 現場の状況から、悪魔崇拝の儀式かと思われたが…。
 「家族は愛憎を煮詰める大釜」とジョナンサン・ケラーマンは書いていたが、その状況も悲しいが、結果それが最悪の悲劇の形で表面化するまで誰も止められないことが、もっと悲しい。
 
 自称魔女の彼女が、なんか可愛かったんだけどね。

 

 「血塗られた絵画」
 社長室で、社長の娘婿の遺体が発見される。そしてその部屋からは、高価な絵画が消えていた。
 絵画の盗難と、殺人と、外国マフィアと、さまざまなものが絡みあっていくんだけど、その中を飄々とわたりあるいていくパトリックがなんか格好いい。
 マフィアの家にのりこんでいくところなんて、サイコーでしたよ。

 ここでも機能不全になった家族がでてくるんだが…。
 こういう家族を目の当たりにして、パトリックは立ち直ろうとしているんだろうか、それともさらに追い詰められているんだろうか?
 なんか、その間はない気がする。




JUGEMテーマ:映画


* by * 20:51 * DVD * comments(0) * trackbacks(0) *
DVD【THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉 vol.5】
THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉セット1 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2011-12-28)売り上げランキング: 1451

THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉セット2 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2011-12-28)売り上げランキング: 2018


 VOL5は、第10話「赤レンガの虚栄」第11話「レッド・ジョンの友人」を収録


 「赤レンガの虚栄」では、大学の研究所といういわば閉ざされた世界での犯罪。
 「レッドジョンの友人」も、収監されてる囚人が自身の無罪を証明させる条件に、パトリックにレッドジョンの情報をやろうという話。これも閉ざされた世界だよね。
 
 で、一つの嘘を隠すために、もっと大きな嘘というより、犯罪になっていくのがなんとも後味悪いのである。
 うん、「赤レンガ」はあんま同情するようなものではなかったけど、「レッドジョンの友人」の結末は悲しかった。しかもその後の展開もあれだしな。

 レッドジョンの情報が得られるかもしれないと知って、なんだかんだとパトリックに協力するチームがなんか救い。
 うん、いつも振り回されてるけど、なんだかんだと信用してるんだよね。

 面白かった!!






JUGEMテーマ:映画


* by * 20:56 * DVD * comments(0) * trackbacks(0) *
皆川博子【倒立する塔の殺人】
倒立する塔の殺人 (PHP文芸文庫)
皆川 博子 PHP研究所 (2011-11-17)売り上げランキング: 30428


 戦中戦後のミッションスクールで、小説の回し書きされたノートが図書館におかれていた。
 小説のタイトルは「倒立する塔の殺人」
 一人の少女の死によって、物語は思わぬ展開を見せ始める。

 中学高校にかけての女子ってそれはないだろうというぐらい残酷なんだよね。
 っていうのを淡々と見せつけられる。
 
 回し書きの小説の書き手が変わるように、主観もかわっていくのだが、これが相手に対して容赦がない。赤裸々とか、率直とかと、言えるのかもしれないけれど、やはり必要以上に残酷なのだ。

 ま、この残酷さが、物語の根底にあり、それ故で、それが全てでもあったんだけどね。

 そんな残酷さを持ちながらも、少女たちは夢見ることがやめられない。
 残酷な現実と、夢想と、そのはざまで揺れ続けるしかなかった、そんな時代の少女たちの悲劇であるのかもしれない。
 







JUGEMテーマ:読書


* by * 20:02 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
津原泰水【バレエ・メカニック】
バレエ・メカニック (ハヤカワ文庫JA)
津原 泰水 早川書房 売り上げランキング: 31308



 前衛芸術家、木原の娘は事故で9年間昏睡状態にある。
 彼女は、都市を巻き込んで夢を見る。

 読みながらずっと小松左京の「ゴルディアスの結び目」と萩尾望都の「バルバラ異界」を思っていた。眠り続ける娘の夢が共通だからといえばそれだけなのだが、それだけじゃないように感じていた。

 眠りは、ある種の<死>だ。
 
 その<死>の中で、「生きている」ということを探し続ける父親の姿は、普遍であり、愛情深いものだ。が、「夢」はそれを拒絶していく。
 娘の主治医、龍神はそれを目の当たりにして、自身の喪失にうちのめされる。

 もう決して手にできないものだからこそ、人は求めずにいられないのだ。
 その当たり前が、悲しい。

 シュールな表現で煙にまいてるけど、底辺にあるのは愛する人の死を悼む心なんだと思う。
 ああ、憐れむ気持ちなのか。
 それが、小松左京や萩尾望都を呼び起こしたのだろう。






JUGEMテーマ:読書


* by * 20:49 * SF * comments(0) * trackbacks(0) *
いわさき砂也【Dear Girl〜Stories〜響 4】
Dear Girl~Stories~響 4 (シルフコミックス 12-4)
諏訪 勝 アスキー・メディアワークス


 トンデモ声優系乙女コメディ、最終巻。
 
 上手く着地しました。
 でもって、ここらが確かに限界だよねww

 とはいえ、あのそっけないニャーサンたちがもう見られなくなるのかと思うと、それが切ない。
 かわいかったなぁ。そっけない猫なんだけど。

 内容は、ま、王道だよ。
 恥ずかしいぐらい王道だったよ。

 これで「きゃ」って恥じらえる乙女に戻りたいもんだww





JUGEMテーマ:漫画/アニメ


* by * 21:16 * コミック * comments(0) * trackbacks(0) *
折原一【逃亡者】
逃亡者
逃亡者
posted with amazlet at 12.03.18
折原 一 文藝春秋 売り上げランキング: 338149


 交換殺人を持ちかけられた女は、面識のない相手を殺したのち、逃亡する。
 彼女は、名をかえ、顔を変えて、逃げ続ける。

 ま、福田和子の事件が土台にあるっていうので、そのつもりで読んでいって、最後にやられます。
 さすが、折原一、普通のところには着地しませんよ。

 逃げている女はもちろん、彼女を追う刑事、彼女の夫、と、誰もかれもが執着心を捨てることができない。それは、当時者にとっては、特別なことではなく、当然のことなのだろう。が、傍観してみれば、それらはむしろ醜い妄執でしかない。

 それなのに、人を動かす一番の要因というか、エネルギーが、それであるところがなんとも切ないのである。

 結末には驚愕するが、ちょっと上手くやられちゃったなって思わないでもない。
 うん。最後の方はしんどくなっちゃのかなぁ。





JUGEMテーマ:読書


* by * 21:12 * ミステリー(邦人) * comments(0) * trackbacks(0) *
DVD【THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉 vol.4】
THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉セット1 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2011-12-28)売り上げランキング: 1451

THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉セット2 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2011-12-28)売り上げランキング: 2018


 VOL4は、第8話「赤信号」第9話「真っ赤な炎」を収録


 「赤信号」
 モーテルで、男女の銃殺遺体が見つかる。
 男が、麻薬の売人で裁判の証人だったからそれ絡みと思われたが、ジェーンは、女はここに立ち寄っただけだと見抜く。
 守りたかったものは、多分同じだったのに、言葉が足りないというか、秘密を作っていた故の悲劇なんだろうな。

 最後のシーンに救いがあるけど。


 「真っ赤な炎」
 放火殺人が起こる。タイマーやら、燃焼促進剤の扱いの難しさから、保安官が容疑者かと思われたが、彼もまた犯人に狙われる。
 
 毎度ながらリズボンと一緒に聞き込みにまわっているジェーンだけど、そこでリズボンたちが目に止めないものをしっかりみてそれから推察してるわけだ。
 結局は、観察力が大事ってことなんすかね。つか、見て回ってるとき、妙に存在感がなくなってるんだよね。その場の空気にとけこんでしまっているというか。
 自分を自在に変えることができる男なのかな。うーん、信用できないww

 と、彼の復讐についての考えが…。
 ま、人は人、自分は自分、というか、客観的に見られることと、決して客観視できないことがるっていう、矛盾は仕方ないことなんだろう。
 この先、彼はそれでも変っていくのかな。





JUGEMテーマ:映画


* by * 16:56 * DVD * comments(0) * trackbacks(0) *
DVD【THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉 vol.3】
THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉セット1 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2011-12-28)売り上げランキング: 1451

THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉セット2 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2011-12-28)売り上げランキング: 2018


 VOL3は、第6話「冷血」第7話「朱をそそぐ」を収録

 「冷血」はカジノのオーナーが殺される事件で、パトリックはカジノで大儲けするのである。
 カードの数字を覚えてるだけ、といってたけど…。そーいや、ナンバーズでも天才の弟がカードの数字を全部覚えてどうのって話があったなぁ。

 犯人もあれだけど、なんだかんだと甘い家族が問題な気がした。
 あと、愛情をきちんと表現できない大人もね。
 
 パトリックが最後に見せた善意が、救いかな。


 「朱をそそぐ」
 霊能者のもとから帰宅途中の女性が車にはねられて死亡する。
 彼女は、夫を亡くしてから混乱し、霊能者をはじめとして怪しげな人物とつきあっていた。

 敵対する、霊能者とパトリック。
 物語は、結局パトリック寄りなので、うさんくさい霊能者って思わせておいて、最後にガツンとやられました。
 でもって、決して晴れることのないパトリックの悲哀が、切ない。

 面白かった。






JUGEMテーマ:映画


* by * 21:45 * DVD * comments(0) * trackbacks(0) *
***
Google




芭蕉を偲びて ←いちおしです。
friends
**Ciel Bleu**
最強読書サイトです。

にほんブログ村 本ブログへ



Search
Material by web*citron
* TOP * >>
New Entry
Recent Trackback
Recent Comment
Link
Category
Archive
Calendar
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2012 >>
Profile
Others

* TOP * >>